今日お客さんが土地の事で相談に来られました。
ある不動産屋(建売もしている)さんから
土地の売買契約をされました。
敷地面積は42坪だが側道からのセットバックがある為
建築基準法上の敷地面積は36坪になるため
自分の思っていた大きさの家が建てられないと言う
相談でした。
42坪と36坪では坪単価も大きく違います。
こんな例は枚挙のいとまが無いほど有ります。
良心的な不動屋さんばかりでは有りません。
結局は言った聞いてないの話になります。
裁判しても払った手付け金はなかなか帰って来ません。
裁判で支払い命令が出ても相手に支払う気が無ければ
土地は素人の人が自分の判断で買うのは危険です。
出来れば我々のような地場の工務店に一度相談されて
決めるのが良いと思います。
今度真壁工法の家をやることになるかも知れません。
桧の柱で内壁も外壁も漆喰仕上げ、軒天も庇も化粧の杉板。
柱は黒い自然塗料。
内部も梁桁と木を現して使います。
天然の木の一番の特性は調湿作用、その特性を生かすには
現しで使うのが最良の方法です。
シンプルな切妻の和風住宅。
二階の柱の下に一階の柱を設けて柱の軸方向力が
直接基礎に伝わるように設計しました。
間取りは木組みを優先させると言う吉田桂二先生の教えに
忠実に設計しました。
秋吉君は吉田イズムをかなりマスターしました。
先日お客さんに手書きの外観パースをお見せしましたが
大変気に入って貰いました。
敷地は東南の角地で理想的な間取りが取れました。
新築を考えられた方は皆さん一度は総合住宅展示場に
足を運ばれます。
70坪くらいの何もかも大きいモデルハウスに足を運ばれて
マイホームへの夢を膨らませます。
しかし現実的な間取りでは無いためご自分の住まい造りには
殆ど役には立ちません。
参考になるのは住宅設備機器システムキッチン、システムバス、
トイレの便器の類・・・・・
しかしそれはメーカーのショウルームのほうが種類が多いのですが?
参考になるのは自分が建てる住宅と同規模の住宅を見ることです。
実際に人が住む同規模の住宅でないと参考になりません。
11月2日3日に東雲のモデルハウスが12月までの限定公開で
オープンします。
延べ44.3坪の完全独立型の二世帯住宅です。
二世帯住宅をお考えの方是非ご来場下さい。
最近の若い人は早く持ち家を持とうとする人が多いと前回書きました。
その時の選択肢は大きく分けて二つ有ります。
戸建て住宅か分譲マンションか?
又戸建て住宅には注文住宅か建売住宅のどちらかの選択肢もあります。
結論から言うと断然土地付きの注文住宅を選ばれるのが最善の選択です。
まずマンションか戸建て住宅かと言う選択ですが・・・・
戸建てを選ぶべき理由が四つ有ります。
①マンションは長い目で考えると資産とは言えない
②建て替えは管理組合の決議によるので自身に決定権がない
③建物だけの価値と考えると資産価値は年毎に下がるだけ
④管理組合費が月毎に発生してくる
一方戸建ての良い所は
①土地が自分の資産なので担保価値がある
②土地はこれから上がるので資産価値が上がる可能性がある
③増改築、建て替え全て自分自身に決定権がある
以上のことから戸建て住宅か断然有利です。
それから建売か注文住宅かの選択ですが・・・
これも断然注文住宅にするべきです。
理由は以下の如くです。
①住宅で一番大切なのは間取りであり建売では選択できない
②住宅の長寿命化が求められる今、建売では無理である
皆さんどう思われますか?
今色んな仕上げ材が氾濫しています。
一つ壁のクロス材を取り上げても種類色合いまさに
多種多彩です。
当社は仕上げ材も自然素材を使います。
床は国産の厚さ24ミリの松の床板、壁は珪藻土、シラス壁、漆喰、越前和紙、
松、ヒノキ、杉、天井も壁材に習います。
仕様は予算により変わります。
最近思うのは部屋により色決めするのも考えものだな?
と思う様に成りました。
広がりのある連続性のある空間は勿論ですが・・・
仕上げ材が変わらないなら色合いは同じの方が
落ち着きます。
昔の家は内部の壁は漆喰の白一色、押入れは大津壁の黄色後は
天然の無垢材が天井にも現し弁柄の黒一色・・・・
シンプルで自然素材の良さは時が経つほどに味わいが出てくる
所です。
新建材やビニールクロスだらけの家は時が経つほどにの味わいは
望むべくもありません。
100年住宅どころか、福田首相が打ち出す200年住宅なら
なおさらの事でしょう。
今日から東雲本町のモデルハウスで秋の大収穫祭をやります。
明日明後日と二日間です。
美味しいぜんざい(勿論私の発案)
米や秋の野菜のつめ放題
秋の味覚の梨のプレゼントなどお楽しみの企画満載
27日28日はプリザープト、収納セミナーとイベントの目白押し
と言うのもついに好評頂いている東雲本町のモデルハウスは
今月一杯で公開終了となります。
来月にはついに入居されます。
7月からレンタルさせて頂き感謝感謝です。
お陰さまで今東雲で建てさせて頂いているA様邸も11月、
12月とモデルで貸して頂きます。
東雲本町のモデルをまだ見ていない方は
今度と来週の土日是非ご来場下さい。
最近では大手ハウスメーカーもロハスとか自然の恩恵を利用と
方向転換をしています。
高気密高断熱だけでは世の中の流れにそぐはないからでしょうか?
プレハブ化しての大量生産の住宅生産のつけは余りに大きく
シックハウスを大量に作りました。
地球環境の意味からもそういう事に取り組むのは良い事ですが・・・
構造躯体が鉄骨や合板や化学合成材ではいくら仕上げ材にエコ材
を使っても根本問題は解決しないと思います。
出来る限り在来工法で天然無垢材で造り、自然素材を使い
100年もつ長寿命住宅を造りましょう。
在来工法のメーカーのS林業さん?
在来工法で日本一なのに何故集成材を使うのでしょう?
無垢材は幾らでも今は有るのに・・・・
環境調査に力を入れて最近では風の流れ、日照のシュミレーションなどの
ソフトに力を入れていますが
それより無垢材を使うようにされたら良いのでは・・・・
コマーシャルでは日本の森林が出てきていかにも「木の家」のイメージ
集成材を使っているのならその良さの?アピールすれば良いと思うのですが・・
お客さんに「S林業さんの家は柱、梁、桁全て集成材ですよ」
と言うと皆さん一様に驚かれます
あのテレビコマーシャルでは当然使われているのは天然の無垢材の
イメージですよね
ジャロに触れないのでしょうか?
数年前までは誰かの紹介とか知り合いの方の家を建てるのが断然多かった
のですが国道沿いに社屋を移し短期型のモデルハウスを造ったりで
初めて?のお客さんとの出会いが増えました。
大体の方は「お宅では坪幾ら位掛かりますか?」と聞かれます。
今までは「うちでは坪~万円くらいからです」といいますと
大体の人は「ええ~安いですね」と言われたことはありません。
他のメーカー、ビルダーは本体価格で言ってるのは分かっているのですが
つい引き渡し価格で言ってしまいます。
技術屋の性と言うか後で話が違うと言う場面に遭遇したくないからです。
本体価格、付帯価格、諸費用、全てのトータルが家造りに掛かる総費用となります。
本体価格に含まれるものも各社違う訳だし、工法仕様が違えば坪単価の高い安いは
まったく参考になりません。
坪単価に惑わされないようにしましょう。
一番良いのは参考のなる家を見せて頂き契約書で総額を確認する事
仕様仕上げを説明して貰い明細見積もりも確認すれば少しは
分かると思います。
ただしメーカーの詳細な見積書は有りません。
構造体は全て一式見積もりです。
柱材、構造材の材種寸法他明細は一切ありません。
住宅の住設機器は日進月歩新しいと思っていたものも直ぐに
古い機種となります。
トイレは立っただけで便器の蓋が開くし用を足すと自動で洗浄
します。
最近では浴槽も自動で洗うシステムバスも出来たようです。
何でもかんでも自動化すればするほど人間は怠惰になってきます。
全自動の洗濯機はもう大分前に出来ましたね。
システムキッチンも手を変え品を変えどんどん新しいモデルの物を
各メーカーが競って出します。
家の構造躯体にお金を使うよりも住設にお金を食われると言う
本末転倒の住まい造りにいつのまにやらなってしまいました。
今や3代に渡り住み継ぐ100年住宅が叫ばれている
今日住宅設備機器に偏重する住まい造りはいい加減に
改めなければいけないのではないでしょうか?
住宅設備の寿命より家そのものの寿命を延ばすよう
構造躯体、床、壁、天井が長寿命となるように
することが肝心だと思います。
6月20日に建築基準法が改正されました。
姉歯の一連の構造計算の捏造に端を発し何故か木造の住宅まで
とばっちりが来ました。
プレハブは基本的に企画のプランに対してそれぞれ構造の許可を
得ています。
しかし在来工法は自由プランなので個々に壁量計算をして
確認許可を得ます。
平成20年からは在来工法の住宅にも個々に構造計算書をつけるのが
法制化されるようです。
「職人殺すに刃物はいらぬ雨の3日も降ればよい」と言う戯れ歌がありますが
「工務店殺すに刃物はいらぬ法の一つも変えりゃいい」です。
1300年も歴史実績のある在来工法をプレハブの如き工法と
同列に規制するなんてまったく在来工法の良さを理解してないとしか
言えません。
200年住宅なるものを国土交通省が打ち出すそうですが・・・
そんなものが高温多湿の日本でプレハブやツーバイで本当に実現するなんて
思っているんでしょうか。
伝統的な良いものがだんだん廃れてゆく
こう言う危惧を持っているのは私だけでは無いと思いますが・・・
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