窓以外の湿気対策は大丈夫でしょうか?
壁の中。床下。
目に見えない所なので、とても心配ですね。
前回、高気密高断熱の家を
セーターにウィンドブレーカーに例えました。
通気性を持つ素材や汗を吸収する素材が、ムレ対策です。
家で言うと、
通気性は、換気。
汗を吸収する素材は、木や土壁のような素材、ですね。
今日は、素材による調湿効果の話です。
まずは、市販の調湿剤。
特殊な素材で湿気を吸収するものですが、
化学物質を含んでいるのかいないか?が気になるところですよね。
化学物質を含んでいない「自然素材」でなければ意味がありません。
家を造っている材料そのもので調湿する方法も大切です。
昔ながらの家は、
床や天井に「板」を張ったり、壁に「漆喰」が塗られていたり、
ふすまや障子に「紙」を張ったり・・・。
こういった素材だけで建てられていました。
特別なものではなくて、木や土、紙や畳など、ごく普通の素材ですが、
「呼吸する素材」なんです。
呼吸する自然素材を使用して、家そのもので呼吸させる
家づくりをすれば蒸れない家が出来るのです。
高気密高断熱の家は水や湿気がスムーズに抜けないので、
体への影響や家の構造体への影響を考えて、
湿気対策をしなくてはいけません。
ですが、高気密高断熱を宣伝文句に建てられた家なのに、
ムレ対策の工夫がきちんとされていない家がたくさんあります。
標準でペアガラスが装備されている最近の新築住宅ですが、
サッシの材質にガラスとガラスの空気層の中身と厚さで
断熱性能は全く違うのです。
高気密高断熱 + ペアガラス ≠ 結露はない
でしたね。
また開口部だけを断熱サッシュにしても床や壁や天井に使う材料を
調湿性能の高い材料を使わないと家全体の湿気対策にはなりません。
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今日は、ムレが体へ与える影響、の話です。
前回、温度差が体へ与える影響=ヒートショック
についてお話しました。
確かに高気密高断熱の家は温度差を無くしてくれますが、
そのために起こってしまうムレが与える体への影響だって
知っておいてください。
冬は着込み過ぎてムレ、梅雨の季節に入ると湿気、ですよね。
高気密高断熱の家は水や湿気がスムーズに抜けてくれないので、
1年中湿気があるんです。
結露がひどくて「カーテンにカビが!」「畳にもカビが!!」、
よく聞く話です。
壁や床を汚したり、窓枠材が傷むだけでなく、
アレルギー、アトピーを誘発させる
カビ・ダニの発生の原因にもなるそうです。
カビは、喘息などの呼吸器疾患を起こすこともあるので、
怖いですよね。
それに、家の構造体にも影響を与えてしまうことになりかねないので、
湿気対策は重要なんです。
セーターやウィンドブレーカーなどの衣類と違い、
脱ぐことが不可能な家に必要な工夫?
ムレを防ぐ通気性を持つ素材や、
汗を吸収する素材が求められる訳ですが、
家で言うと、
通気性は、換気。
汗を吸収する素材は、木や土壁のような素材。
ですが、高気密高断熱を宣伝文句に建てられた家なのに、
ムレ対策の工夫がきちんとされていない家がたくさんあるんです。
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病気を引き起こす原因になるかもしれない、建物内の温度差。
その温度差を無くしたのが高気密高断熱の家。
温度差がなければ確かに快適です。
セーターの上にウィンドブレーカーを組み合わせて着ることで、
暖かさを保つわけですが、
あんまり過剰に着込むとムレるんですよね。
洋服のように季節に応じて着替えることができない家の場合、
ムレには注意が必要です。
その地域によって全く気候が違うのだから、
ムレ対策だって全国同じではいけないはずです。
弊社では通気断熱WB工法の家も建ててます。
冬は断熱工法ですが夏には通気工法になるという季節によって
衣替え出来る魔法の様な家です。
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窓は方位によってそれぞれに役割があるのを御存じですか?
これは富田辰雄先生に私は学びました。
まず東の窓は、朝日をいっぱい取り入れる事が出来ます。
朝日には太陽光線の中の紫外線が1番1日のなかで含まれています。
紫外線は殺菌作用が高いので食べ物を扱う台所や食堂に
東の窓をつければ良いのです。
西の窓は、夏は西日の暑さ、冬には西風の寒さをもたらす為に
特殊条件出ない限り、大きな窓をつけるのは要注意です。
南の窓は、夏は涼風をもたらし冬には太陽の暖かさをもたらす為に
欄間付きの大きな掃き出し窓をつける。
北の窓の役割は夏には南の窓からの涼風を外部に吐き出す
通風の役割をします。
また季節を通じてまた1日を通じて太陽の影響を受けないので
平均的な明るさを保つので勉強など集中して出来るので
子供部屋には北窓を意識的に取る。
窓の取り付け方も工夫すれば自然のエネルギーを効果的に享受できます。
窓を通じて日本の四季を感じる事の出来る家づくりをしましょう。
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次に、風の出入りについて。
風を入れるためには、風が抜ける窓も必要です。
風を抜く窓の位置で家の中の風の流れ方が決まってくるんです。
風の通り道には、窓の他に
「階段」の位置なんかも関係してくるようで難しいですね。
プロのアドバイスが必要になってくるものかもしれませんが、
その前に家族でどんな部屋にどんな窓をつけたいのか、
を話し合うことが大切なんですよ。
欧米では、街並みを意識して窓辺の演出を行う。
と聞いたことがあります。
そこまで考えることができれば本当に素敵だと思うんですが、
なかなか大変だと思います。
まずは、各部屋の窓に求める役割をはっきりさせましょう。
これは、実際にプロと住まいづくりに取り掛かったとき、
とても役に立つはずです。
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高気密高断熱の家には風通しを良くしたせいで、
室内の温度差ができて、結露などの原因になることも考えられます。
24時間365日温度変化の少ない環境で過ごすのも確かに快適でしょう。
でも、ガラスを通して季節を感じるのではなくて、
いつも冷房に頼らず、夏でも風のある日は窓を開けて
肌で自然を、季節を感じることって、
とても良いことだと思いませんか?
特に子ども達にとってはとても必要な事だと思います。
季節の節目で、家族で家の手入れを行うことも素敵ですよね。
家が年月と共にどんな風に痛んだのかを知って手入れをする。
家への愛着が一段と湧くと思います。
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窓の役割って何でしょう?
思いつくままあげてみます。
・風景を楽しむ
・光を採り込む
・風の出入り
・外とのつながり
それぞれの窓に、どの役割が必要なのかをまず考えます。
そして役割に合った位置と大きさを決めるのです。
風景を楽しむダイニングの窓、のはずだったのに、
実際に見えるのは隣家のトイレの窓だった。
なんて、悲しい話です。
それに、中から外がよく見える。
ということは、反対に外からも中がよく見えるわけですよね。
外からの視線と、室内からの視線の高さをずらしたり、
植木でうまく隠す、という方法もあります。
つまり、工夫が必要です。
この工夫を怠ると、せっかく開放的な窓をつくっても、
日中カーテンを閉めてたり、開かずの窓になったり。
精神衛生上よくない家になってしまいます。
それから、景色も光も風も全部、たくさん必要!!
と、家中にやたら大きな窓ばかりをつけてしまえば、
家具を配置しにくい部屋になったりもします。
壁は建物の強度のためにも、日常生活のうえでも、
一定の面積が必要というわけです。
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前回は、
湿気がこもったり、空気が淀まないように、
見えない空気の動きや流れを考えよう。
間取りや窓の位置や大きさを工夫した、
風通しを考えた家づくりをしましょう!
と言う話でしたね。
“窓”を思い浮かべてください。
住まいづくりを真剣に考えているあなたは、
間取りについて色々と考えたり、家族と話し合ったりしていると思います。
では、窓の位置とか、大きさについてはどうですか?
「考えてなかった」ことに気づかされたのではないですか?
住宅展示場へ行っても“窓”に注目することは少ないでしょう。
例えば、窓がないとか、極端に小さい窓とか、
真南にものすごく大きな窓とかなら、
採光の問題は? 風通しは? 家の強度は大丈夫?
などと気にもなるでしょう。
しかし、ごく普通の窓なら、特に気になりませんよね。
でも、窓が生活に大きく影響するとしたら、
快適に住むために、ちゃんと考えないといけません。
それでは、ちゃんと考えるためには、
生活にどう影響するのか、そして窓の役割はなんなのか、を知ることです。
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普通住まいづくりでは、
どこにどの部屋をとか、階段はどこ、トイレは、収納は・・・。
ということばかり考えてしまいます。
窓の位置は?大きさは?なんて考えもしません。
しかし、窓って風通しのことだけじゃなく、生活に影響するんですよね。
間取りや窓の位置を、見えない空気の動きや流れを考えて、
湿気がこもったり、空気が淀まないように、
風通しを考えた家づくりをしてみませんか?
次回も、もう少し窓について話をします。
では、また。
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