汗をかく
私の親父は一昨年91歳で亡くなりなした。
仕事が趣味のような男で幼心にも日曜祭日も無く仕事をしていた記憶が有ります。
一線を離れても倉庫のかたずけ、残材の整理、木材を処分するとお金がかかるので集めて燃やしてました。時々近所から苦情の電話があり困りましたが・・・・
私が「昔と違い今は物を燃やす時代ではないのだから近所迷惑だから燃やしんさんな」といくら注意しても「それがどうしたんな」と言ってなかなかやめてくれませんでした。
親父は昔私が高校生の頃「徹、世の中頭使って飯を食うか、体を使って汗を流して飯を食うか二つに一つしかないぞ」と言いました。さらに「頭だけで世の中渡るには余程頭が良くないと無理だ。お前にその頭が有るか?」とも言われました。
我々建設業界は一人一人の職人さんの汗と技で建物が造られて行きます。
私の次男も今大工さんの修行で毎日汗水たらして働いています。
ここ数日の湿度の高い暑さは外で体を使って働く人にとっては大変だと思います。
クーラーの効いてる所で働ける人は感謝しましょうね。
2007年6月30日 ライブドアー2代目社長ブログより
富士山麓の訓練所
大学を卒業して私は東京が本社の中堅のゼネコンに就職しました。
静岡の(多分?)富士山麓の訓練所4日と
東京の代々木のオリンピックセンターで3日
計7日間の新入社員の教育が有りました。
一社だけでなくて何社かの合同の新入社員の教育でした。
富士山麓の訓練所では朝5時起床身の回りの整理から
歯磨きトイレ朝食まで分単位で決められスパルタ教育で
途中で脱落脱走するものも出てきました。
班単位の団体行動、一人でも規則を破ったものが出れば
連帯責任でみんなが罰で走らされたり
腕立て伏せをされられたりで、まるで軍隊見たいでした。
朝礼の時に班長が点呼を取り報告するのですが
「第一班15人中一名行方不明」なんて報告すると
一同クスクス笑い。
すると鬼軍曹みたいな赤ら顔の教官が「貴様ら何が可笑しい」
と怒ります。
夜20キロくらいを行軍したり山登りをさせられたりで
酷い目にあいました。
今では懐かしい思い出ですが・・・・
あの時に厳しい訓練に耐えられず脱走?した5人くらいの
人も今や高卒で53歳大卒で57歳今いずこで何を
しているのでしょうか?
袖触れ合うも他生の縁
「袖触れ合うも他生の縁」と言う言葉が有ります。
私がこの言葉も初めて知ったのは太宰治の小説です。
小説の名前は忘れました。
太宰治の小説には「袖すり合うも他生の縁」と有りました。
どちらでも良い様ですが「袖触れ合うも他生の縁」の方が
一般的のようです。
女好きの太宰治はする方を選んだのでしょうか?
ごめんなさい!
つい下ネタバージョンに行ってしまいそうになります。
ちょっとした人との出会いも前世からの因縁があるのだから
人との出会いは大切にしなければいけないと言うような
意味でしょうか?
私どもの家造りもまさに「袖触れ合うも他生の縁」
そのものです。
全く知己の無い人と何かの縁で出会いがあり
「人生の大事業である家造り」をさせて頂き長いお付き合いが始まります。
先日の感謝祭のバスツアーでも私が直接お目にかかるのが久しぶり
の方も何人かおられました。
その人との出会いのきっかけを思いだすとまさに
「袖触れ合うも他生の縁」と言う言葉の重みを感じました。