昔は欧米の人から日本の住まいはウサギ小屋みたいだと 揶揄され大きく傷つきました。 しかし今や日本の住宅も年々大きくなっていきました。 去年の統計で140㎡位アメリカはともかく欧州は持ち家比率は 少なくアパートメント暮らしの方が多い様です。 昔の日本の家屋は家具と名のつくものは少なく 庶民は多くは借家住まいで持ち家はごく限られたお金持ち。 手軽に引越しが出来るように家財道具も箪笥が数点・・・ 和室の造りそのものが多目的に使えるように工夫されていました。 畳はちゃぶ台を出せば食事が出来る。 ちゃぶ台をたたんで部屋の隅に立てかけて、布団を引けば寝室になる。 障子、襖の類は開ければ大広間閉めれば小部屋に仕切りある程度の プライバシーが保てます。 実に上手く考えられてます。 徒然草で吉田兼好が「日本の住まいは夏を旨とすべし」と書きました。 蒸し暑くしのぎにくい夏を過ごすには風の通り抜けを簡単に 可能にする引き戸の工夫は不可欠のものだったのでしょう。 外部の環境と遮断する造り方の西洋の住宅に較べて 日本の住宅は外部の環境に溶け込むように、上手く自然を取り入れるように 造られて来たといえます。 地球の温暖化により夏の暑さが年々酷くなる今日 最近の高気密高断熱の住宅は甚だ疑問と言えるのでは ないでしょうか?
尊敬する建築家吉田桂二先生文引用
2007年09月27日
富士山麓の訓練所
大学を卒業して私は東京が本社の中堅のゼネコンに就職しました。 静岡の(多分?)富士山麓の訓練所4日と 東京の代々木のオリンピックセンターで3日 計7日間の新入社員の教育が有りました。
一社だけでなくて何社かの合同の新入社員の教育でした。 富士山麓の訓練所では朝5時起床身の回りの整理から 歯磨きトイレ朝食まで分単位で決められスパルタ教育で 途中で脱落脱走するものも出てきました。 班単位の団体行動、一人でも規則を破ったものが出れば 連帯責任でみんなが罰で走らされたり 腕立て伏せをされられたりで、まるで軍隊見たいでした。 朝礼の時に班長が点呼を取り報告するのですが 「第一班15人中一名行方不明」なんて報告すると 一同クスクス笑い すると鬼軍曹みたいな赤ら顔の教官が「貴様ら何が可笑しい」 と怒ります。 夜20キロくらいを行軍したり山登りをさせられたりで 酷い目にあいました。 今では懐かしい思い出ですが・・・・ あの時に厳しい訓練に耐えられず脱走?した5人くらいの 人も今や高卒で53歳大卒で57歳今いずこで何を しているのでしょうか?