なまじの勉強より自分で考える 家を建てようと覚悟すると、誰もが大変な勉強家になります。 失敗したら一大事と思うからです。 確かに失敗する訳にはいきません。 ただつけ焼き刃だから知識としてわかったつもりでいても自分の内的なものにはなっていません。 一夜漬けの試験勉強が身につかないのと一緒です。 本当の意味での勉強にはなりません。 家づくりの勉強は本を買うかインターネットが多いとおもいますが 本に書いていたりインターネットに載っている物が全て正しいという保証はありません。 正しいかどうかはの判断はあくまで自分です。 ですからやっぱり自分で考える事が最も大切です。 家は家族のためのものだから、家族で考え合う必要があります。 にわか勉強の弊害は自分をなくしてしまうことが多いからです。 たとえば滅多に来ないのにお客さんが良く来るような想定をしてしまうのです。 1種の幻想です。 よそゆきの家に成ってしまいます。 書斎生活などもその一例です。 自分の日常生活にないものまで想定して家づくりに取り入れてしまうと、 日常の生活像からかけ離れた家になってしまいます。 考える事は、無駄なもの取り入れず自分のふだん着の生活であるべきです。 また大きなメーカーのモデルハウスに行かれる方も多いですが、 70坪近くある大きなモデルハウスを見学しても大きな住宅を建てない場合は 倍くらいある邸宅を見学しても参考にならない場合が多いのです。 体によい家100の知恵 吉田桂二著 参照
「剛構造と柔構造」 日本では高さが30メートルを超える建物は建てる事が出来ない時代がありました。 この数字はたいした根拠はなく日本は地震国だから高く建てるのは危険で、 百尺を限度にしよう程度の曖昧さで決められた規定でした。 高い建物が横の揺れに弱いとする理由は、下での少しの変形が、 上では非常に大きくなるから危ないと言う構造原理からきていた様です。 それは建物を剛体としてつくるからで、柔体としてつくれば下での変形は中間で吸収されるので上での変形は大きくならない。 という構造理論が新しく誕生してから、瞬く間に町に高層ビルが林立するようになりました。 五重の塔が1300年もどんな地震にも耐えて残ったのは柔構造からだと言うのが柔構造の超高層ビルの出現の原点だった様です。 スカイツリーも五重の塔の木の心柱をヒントに鉄骨の心柱をつけているそうです。 西洋は石造、コンクリート造と剛構造です。 日本の木造は柔構造です。
「住みやすいのはなんと言っても木造」
日本人が何故木造を好むのか?
分析すれば様々の要素があるでしょう。
いちばんの要素は安らぎを感じられる空間だからという事ではないかと思われます。
木に安らぎを感じられるのは木が自然素材だからだと言えますが、石も自然素材ですよね?
でも石造りの家に日本人は住みたいと思うでしょうか?
住みたくないと思います。
それではヨーロッパの人はどうでしょうか?
ヨーロッパの人はおそらく石造りの家に安らぎを感じるでしょう。
彼らは石造りの家に昔からなれ親しんで住んできているからです。
こう考えて見ると国土の70%以上が森林の日本人には
DNAに木が組み込まれているからかも知れません。
しかし現在はまがい物で木に似せた
物が沢山でています。
このことは日本人が木を好む事の裏返しかも知れません。
まがい物には節がありません。
まがい物は綺麗過ぎるのです。
本物の木だから節はつきものとも言えます。
まがい物は無節だし安い。
それにまんまと乗せられているとも言えます。
からだに良い100の知恵
吉田桂二著参照