通気断熱WB工法とは、部屋の壁に湿気が透過する材料を使い、壁の中に通気層を造る構造です。 冬は壁の中の通気を止め家がセーターを着たような保温層の状態にして、夏はその通気を開放して、家がセーターを脱いでシャツ1枚になった様に部屋の熱を放出します。 家の各ポイントに自然の温度を感知して自動的に開閉する「熱感知式形状記憶合金・自動開閉装置」を装着する事により、四季に応じ家が自ら衣替えをし、呼吸する壁体内自然換気システムです。 ダブルの通気層で家が呼吸します。 暖かさと快適を求めるために私たち人間は衣服に吸湿性の高い綿や羊毛を選び、寒ければ重ね着をして、暑ければ脱いで、透湿を良くしています。 蒸し暑くて汗をかけば下着が汗を吸い取って発散させるというようにごく自然に調節を行います。 家には人が住むわけですから、家も人間と同様に汗をかきます。 家にたいしても人間と同じような考え方をする事が通気断熱の原点です。 「記憶合金装着による衣替え出来る家」 四季のある日本では、夏と冬は全く逆の室内環境になることを忘れてはなりません。 家も人間と同じように衣替えしなければオールシーズンの家とは言えません。 昔ながらの在来工法は夏を重視した夏向きの造りであり、省エネと称した冬を重視した高気密住宅は冬向きの造りとなっています。 どちらも片手落ちの技術で造られています。 ではどのようにして、あの大きな家に「衣替え」させるのでしょうか? オールシーズンの家とは、夏は壁の中の通気層を大きく開放して、焼け込みを逃がす冷却層にして、冬は通気層を絞ってセーターを着た状態にして。保温断熱層に家を変身させるのです。 自然の熱を感知して自動的に変身させる事を可能にしたのがNASAで開発された先端技術を駆使した形状記憶合金です。 「呼吸する家とは、木材・壁が湿気を吸収や放出出来る構造でなければなりません。」 ちなみにご家族が4人の場合、洗濯物や観葉植物を含めて1日6リットルの水分が発散されます。 閉め切った家の中で暖房し毎日6リットルの水分を発散するのですから、家の呼吸がいかに大切かおわかり頂けると思います。人間も家も皮膚呼吸と気管呼吸によって健康に生きていきます。 呼吸する材料は限られております。 昔の土壁、石膏ボード、無垢材、漆喰、珪藻士、シラス、壁、和紙紙、コットンクロスなど限られています。 新建材、ビニールクロス、集成材などはダメです。昔ながらの材料はすべて通気性能があります。