新居の配置や間取りを考える時、隣家などの、敷地まわりの様子を把握するのはとても大切なことです。 例えば、隣家との距離が近いと、日当たりが悪くなることがあります。 しかし、1階の日当たりを確保できなくても、1階のリビングを吹き抜けにして2階から日差しを取り込んだり、 2階にリビングを設けるなどの解決策があります。 隣家と似たような位置に窓があると、視線や物音が気になりますよね。 しかし、事前に把握していれば位置を調整できます。 位置を動かせない場合でも、窓の種類や高さなどの工夫次第でプライバシーは確保できます。 隣家の給湯器と新居の寝室が近すぎると、低周波音により睡眠障害や体調不良を起こす恐れがあります。 しかし、寝室を遠ざける間取りで適切な距離を保てば、被害に遭うリスクを減らせます。 自宅より後に隣家が建ったために住み心地が悪くなっても、違法でない限りどうすることもできません。 しかし、既に隣家があるのなら、建物や窓の位置や高さ、自宅と隣家との距離などをもとに、より良い家づくりを検討できます。 ですから、隣家の様子はしっかり把握しましょう。 この時、隣家の樹木など、庭の状態までチェックすれば、ご近所トラブルの予防ができます。 例えば、隣家の庭木の手入れが不十分なら、枝や根が敷地内に越境するかもしれません。 毎年、敷地内に落ちた枯れ葉掃除をする羽目になるかもしれません。 そのような可能性が考えられる時は、トラブルを防ぐため、事前に隣家と合意書を交わしたり、 高さのあるフェンスを設置するなどの対策を検討しましょう。
リビングは家の中心に置く
リビングは家族がくつろぎ、コミュニケーションをとり、ときには来客をもてなすなどさまざまな使い方をする場所です。
住まいのなかでは、最も居心地のよい場所でありたいものです。
そこで、リビングは家の中心におき、そこから各部屋につながる間取りとするのがおすすめです(左上図)。
各部屋はリビングとつながり、外出先から帰ったときも、朝起きたときもリビングを通るようにすることで、つねに家族の気配が感じられます。
リビング階段にすれば、2階ともつながります。
注意したいのは、リビングが「通路化」してしまい、落ち着けない場所になってしまうことです。
ソファを壁や隅によせてくつろげる場所や雰囲気をつくったり、人がくつろぐ場を横切らないような動線にしたり、いろいろと工夫が必要です。
窓の位置も考える
日当たりがよい部屋にいうるだけで、気持ちが浮き立つものです。
家族が一番長い時間を過ごすリビングは、日当たりと風通しが必須条件です。
窓の位置もよく検討しましょう。
あわせて、窓からの眺望にも配慮したいところです。
敷地が立地に恵まれ、自前の庭でも借景でも、潤いのある景色が得られるのなら、部屋の向きや窓の位置を工夫して、居ながらにして楽しめる空間づくりをしたいものです。
眺めるべきものがとくにない場合も、リビングからの視線の先にくるものに配慮し、窓の位置を決めましょう。
広い空間にする工夫
リビングで団らんといっても、つねに家族がそろって談笑するわけではなく、テレビを見たり、新聞を読んだり、パソコンを使ったり、宿題をしたり・・・・・・。各自が思う思いのことをして、空間を共有するのが自然なかたちです。
そのためには、ほどよい距離=広さが必要です。
とはいえ、現実問題として面積を広くとることは難しいものです。
そういう場合は、吹き抜けを設けたり、左下図のように屋根勾配を利用して高天井にしたりするなどして、空間に広がりをもたせるようにします。
意外と難しいのがテレビの配置です。
大型化しているので、間取りを考える際に最初から検討しておきましょう。
家づくりの基本125参照
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■家具 家具が倒れると、避難経路を絶たれて脱出できない恐れがあります。 家具を固定するだけでなく、万が一倒れた時の被害を防ぐため、 ・寝ているところに倒れない ・ドアを塞がない など、家具の向きや配置に注意しましょう。 なお、家具の中で最も危険なのは食器棚です。 ・扉に飛び出し防止ストッパーを付ける ・ガラスの扉に飛散防止フィルムを貼る ・食器が滑り落ちるのを防ぐため、食器の下に滑り止めシートを敷く などの対策で、破片によるケガを防ぎましょう。 ■家電 テレビや電子レンジなどの移動しない家電は、粘着マットなどで台に固定しましょう。 炊飯器などの固定したくない家電には、滑り止めシートを敷きましょう。 なお、大型テレビは、粘着マットだけでなく、転倒防止ベルトなどで壁にも固定した方が安心です。 ただし、壁の材質によってはテレビの重さに耐えられない場合があるので注意しましょう。 冷蔵庫と天井との距離が短いなら突っ張り棒が有効ですが、突っ張り棒で対応できない場合は、冷蔵庫ストッパー・L字金具・粘着マットなどを検討しましょう。 冷蔵庫の扉にドアストッパーを設置すると、地震対策だけでなく、子どものいたずら防止にも役立ちます。 ■屋外 強風が続くと、植木鉢やプランターが転倒する恐れがあります。 そのため、風の影響を受けやすい場所に置く場合は、 ・持ち運びできる程度の重さに調整しておく ・キャスターや台車など、重くても運べる手段を確保しておく など、スムーズに移動できるように準備しましょう。 移動できないものは、その場に倒せば大丈夫です。