日本の家は徒然草で吉田兼好法師が書いてある様に夏向きに建てられて来ました。
内外とも開放的な広がり間取りにして来ました。
しかし近年欧米化して、小間取りの家となり、ドア🚪ーで各部屋を独立させる様になりました。
空調機を各部屋につけるようになりました。
部屋ごとの暖房は暖かい部屋と寒い部屋の温度差が極端に出て来ます。
これはヒートショックの原因ともなりますし、結露の要因となります。
小部屋はやめて広がりの間取りにすると、暖房が家の各所に行き渡ります。
冬は多少の重ね着をすればそれ程温度を高くしなくてもすみます。
ただし冷房は人体に良くありません。
健康を損なう元凶となります。
なるべく冷房を短期間、短時間で済む様に、広がり空間にして、建具は引き戸にして、風の通る家にしましょう。
寝苦しい夜は、家の中の引き戸を開放して使いましょう。
毎日雨が続きますね。
また湿度も高くじめじめ不快な日が続きます。
大人ひとりが1日にはき出す水分は約2.2リットルと言われます。
子育て世代で家族4人で子供さんが半分と計算しても、1日6.6リットルの水分が部屋にはき出されていることになります。
最近は除湿器やら除湿機能のついたクーラーも販売されています。
しかし人工的な物に頼らず電気代を使わずに湿度を下げる方法があります。
それは構造材にAD材を使う事。
構造材にもKD材とAD材と2種類あります。
AD材は自然乾燥材です。
KD材人工乾燥材は機械高温乾燥の為に木の組織を破壊してしまい、
気孔部分がつぶれてしまい調湿効果が期待できません。
集成材は薄い木材を接着剤で圧密をかけて製造されています。
調湿効果は殆ど期待出来ません。
また床材にも無垢材を使い壁や天井にもビニールクロスや新建材は使わず、
和紙や漆喰や珪藻土やシラス壁など自然素材を使用すれば建物自体の調湿効果で電気代ゼロで湿度調整が出来ます。
そうすれば空気が綺麗になり空気感が違う家となります。
家を建てるときにできる限り自然素材を使う事は、地球環境を考えても住む人にとっても安全な事です。
病気が治る家はありませんが、病気にならない家はあります。
新建材に問題があるのは、地球上にない物質がつかわれているからです。
環境に与える影響や住む人の健康にどのように左右するのか、時間が経過しないとわからないのが問題です。
アスベストの被害も何十年もして出てきました。
いちばん安全なのは昔からつかわれてきた材料を出来る限り使う事です。
床材は複合フローリングより無垢材、壁もビニールクロスよりも和紙クロス、漆喰、珪藻土、シラス壁。天井もビニールクロスよりも和紙クロスや板材などです。
壁ののりなども昔ながらのふのりがよいのですが、付着力に問題があります。
また壁の下地材も昔ながらの竹小舞に土壁が良いのですが、地域により出来なくなっています。
出来るだけ自然素材を使いましょう。
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