家具も重要ですよ
住み心地の良い住宅と、住み心地の悪い住宅の違いは何でしょう?
私が思うのは、住まい方がそれぞれ家族ごとに違うのだから、
あなたの家族にとって無理のない、あなたの家族らしい住まいであれば、
自然と住み心地の良い住宅になるのだと思います。
では、あなたにとって「無理のない」とは、どういう事なんでしょう?
まず、生活の重心がどこなのか、そして人の動きはどうなのか、
を知ることですね。
そうすれば、部屋の大きさや形が決まっていくはずです。
これで終わりではありません。その次も大切なんです。
部屋の大きさや形と、家具の大きさや形、位置関係を考えることです。
よくあるのが、間取りの事を考え始めると、部屋の位置関係や
広さばかりが気になって、そこに置く家具のことを忘れがちです。
「家にお金がかかる時だから、家具はできるだけ安く済ませたい」
という本音もあり、なかなか家具にまで行き届かないわけですね。
でもよく考えてみると、家具の大きさや場所だけではなく、
色とか素材も、大きな影響を与えるのではないでしょうか?
アパートやマンションなど、同じような間取りの家でも、
インテリアが変われば、全く違った印象になりますよね。
家具は機能だけでなく、部屋の雰囲気に大きな影響を与えているんです。
それだけ重要な役割の家具。
家を建てるときに家具もすべて新しくすることができれば良いのですが、
なかなかそうはいかないものです。
今ある家具と新しく購入する家具、どちらも新しい住まいにフィットし、
あなたの住まい方にもフィットしなければならないわけですよね。
これを考えるのは素人には難しいものです。
また現在シックハウス法で住宅の建材などは規制していますが
家具にはその法律の適用除外です。
せっかく健康住宅を造っても、後で持ち込む家具がホルムアルデヒドだらけでは、家も台無しです。
09月15日
古くなっても味わいの出る家
デザインや外装材に流行のある日本は、
今の流行でない家が古く感じられますね。
それに比べ、アメリカやヨーロッパの美しい街並みはとても素敵で、
何十年経った住宅でも古く感じないのはなぜ?
それは、デザインや素材に流行がなく長い間変わらないから。
定番が長い間ずっと愛されている、ということでしょう。
定番とは、その土地の文化や気候風土に適した素材やデザインなど、
昔から受け継がれているもの。
愛着を持ち手入れしていけば、古さは風合いや魅力に変わるのです。
それと本物の素材を使えば古くなっても味わいが出てきます。
貼りものや工業製品では古くなっての風合いや味がでません。
古くなればなるほど劣化するだけです。