家族空間と考えられる部屋は、居間・食堂・座敷・茶の間くらいです。
茶の間は居間の和室と考えれば、居間・食堂・座敷となります。
座敷6帖・居間8帖・食堂6帖とすれば合計20帖となります。
これはヨーロッパの平均的家族空間と比較してもひけはとりません。
それではなぜ狭く感じられるのかと言えばそれぞれ独立性を持たしているからです。
昔の家は大きく感じられるのは、襖や障子で仮に区切られているだけで、部屋が広々と繋がっていたからです。
間仕切りの仕方に注意をはらい、引き違い戸や一本引き戸を多用して空間の一体化をはかれば良いのです。
間違ってもドアを使ってはいけません。
ドアは締めているのが常態です。
引き戸は閉めるのも開けるのも常態なのです。
空間の一体化を計るのには少なくとも1間以上の開口が必要です。
狭い部屋をいくら集めて大きい家を作って見ても広く感じられません。
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日本の家は徒然草で吉田兼好法師が書いてある様に夏向きに建てられて来ました。
内外とも開放的な広がり間取りにして来ました。
しかし近年欧米化して、小間取りの家となり、ドア🚪ーで各部屋を独立させる様になりました。
空調機を各部屋につけるようになりました。
部屋ごとの暖房は暖かい部屋と寒い部屋の温度差が極端に出て来ます。
これはヒートショックの原因ともなりますし、結露の要因となります。
小部屋はやめて広がりの間取りにすると、暖房が家の各所に行き渡ります。
冬は多少の重ね着をすればそれ程温度を高くしなくてもすみます。
ただし冷房は人体に良くありません。
健康を損なう元凶となります。
なるべく冷房を短期間、短時間で済む様に、広がり空間にして、建具は引き戸にして、風の通る家にしましょう。
寝苦しい夜は、家の中の引き戸を開放して使いましょう。
毎日雨が続きますね。
また湿度も高くじめじめ不快な日が続きます。
大人ひとりが1日にはき出す水分は約2.2リットルと言われます。
子育て世代で家族4人で子供さんが半分と計算しても、1日6.6リットルの水分が部屋にはき出されていることになります。
最近は除湿器やら除湿機能のついたクーラーも販売されています。
しかし人工的な物に頼らず電気代を使わずに湿度を下げる方法があります。
それは構造材にAD材を使う事。
構造材にもKD材とAD材と2種類あります。
AD材は自然乾燥材です。
KD材人工乾燥材は機械高温乾燥の為に木の組織を破壊してしまい、
気孔部分がつぶれてしまい調湿効果が期待できません。
集成材は薄い木材を接着剤で圧密をかけて製造されています。
調湿効果は殆ど期待出来ません。
また床材にも無垢材を使い壁や天井にもビニールクロスや新建材は使わず、
和紙や漆喰や珪藻土やシラス壁など自然素材を使用すれば建物自体の調湿効果で電気代ゼロで湿度調整が出来ます。
そうすれば空気が綺麗になり空気感が違う家となります。