間取りを考える時、部屋数を列記すると部屋数が増えてしまいがちです。 生活シーンを想定してどんな時も対処できるように考えてしまうからです。 リビングはお客さんが来たことを考えると10帖では狭い? 食堂は大きめのテーブルにすれば8帖は欲しい。 客間は床の間・仏間・押し入れを考えると8帖は欲しい。 家族がくつろぐ堀炬燵のある茶の間は6帖は欲しい。 客間は茶の間や食堂やリビングが散らかっていてもお客さんを玄関から別に案内できるように入り口を別につけよう。 リビングにお客さんが来たときに散らかった食堂では困るからガラス戸で仕切っておこう。 お客さんと言ってもたいていは親戚か友人。 別にそれほど気を使う必要がない人がほとんどの場合が多いわけです。 だから独立した4つ部屋を作ると、そのうちにあまり使わない部屋になってしまいます。 もし茶の間で憩える生活のしたい家族だったらどうなるでしょう? 6帖の茶の間にみんな集まって後の部屋は真っ暗なままとなります。 気を使う来客の頻度が少ない家なら客間は辞めて リビングに続きの間として8帖の茶の間にして床の間や仏間を設けても良いでしょう。 なるべく部屋を間仕切りしない方が広々した生活が出来る家になります。 部屋を多目的に使えば部屋数が少なくなり、延べ坪数も減ります。 からだによい家100の知恵 吉田桂二著参照
家を建てる場合、誰もがまず考えるのは間取りです。 欲しい部屋を書き並べ、それぞれの広さを考えます。 さてこれで方眼紙に向い、間取りが始まります。 家の広さは必ずしも必要条件で決まる物でもありません。 敷地の広さ、予算の額で決まるのが常です。 だから必要な部屋を列記して間取りを始めると、枠から大きくはみ出してしまいます。 その時に殆どの人はどうするでしょうか? 35坪の予定が40坪の家に成ったばあい。 リビングで2帖・座敷で2帖・寝室で2帖・子供部屋で2帖という風に、一つ一つの部屋を切り詰めていきます。 これがそもそも間違いの元です。 最初に列記した部屋は本当に要るものかどうか原点に戻るのが正しい方法です。 5坪減らすために、まんべんなく部屋を切りつめると、どの部屋も小さくなり、狭さに息苦しい家になってしまいます。 ひとつひとつの部屋が狭いと部屋が沢山あって広い家でも住んで広く感じられません。 複数の部屋に同時にいることは出来ません。 5坪減らすには、お客さんがたびたび来るわけでもないなら思いきり、座敷を無くしてしまえば良いのです。 広いリビングダイニングで応対すれば良いのです。 この頃は家族数が少なくなっています。 それにもかかわらず部屋数が多い過ぎる場合が多いのです。 普段使わない部屋作らない。 そうすれば部屋数が少なくなり、広く住める広がり空間の家になります。 吉田桂二著 体に良い家100の智恵参照