
台所と食堂が別で、配膳や後片付けが大変だと言うことで、
その労力が要らないダイニングキッチンがもてはやされた時代がありました。
親父が建てた我が家がそのスタイルでした。
その時代ではハイカラだったのでしょうか?
おまけにそこを通って洗面脱衣室、浴室に行く間取りでした。
ふたま続きの6帖と広縁つきの8帖の客間を東向きに取ったので台所は西向きになりました。
綺麗好きだった母親はガスの時代で油が散る床を毎日汗だくで掃除しながら親父に文句を言ってました。
炊事をするときにも夏は明かり取りにつけた窓が西日をまともに受けて暑いわ、冬は寒い西風を受ける西の窓。
システムキッチンは日本に来た最初の頃は一部の富裕層の贅沢品でしたが、今では誰もがシステムキッチンを使う様になりました。
そして今主流なのがカウンタ-つきの対面キッチンです。
特に子育て世代さんにはいちばん人気のキッチンのスタイルです。
対面キッチンもⅠ型・Ⅱ型・L型とあります。
台所とLDを分ける事が出来ます。
アメリカではやっているLDKが一室になっているアイランド型もありますが、アメリカの様にホームパーテイを日常的にする
習慣の少ない日本で一般的ではないように思います。
対面キッチンのいちばん良いところは、
台所の作業面より10センチないし20センチカウンターの高さをあげてやれば
LDから台所のごたごたとか、洗い物を隠せる所にあります。
これは主婦にとってはありがたいですね。
部屋を全部独立させて、廊下でそれをむすんでしまうと、旅館型間取りになります。
そこである部屋から別の部屋に行くには、部屋のドアを開けて廊下に出、
別の部屋のドアを開けて入る事になります。
もしそれが隣あった部屋なら、部屋と部屋の間の壁に出入り口をつければ、
いちいち廊下に出ないで部屋にすぐにいけるし、開けておけば部屋と部屋との生活が直結します。
どちらが便利かどちらがふれあいのある生活になるかは自明の理です。
動線という言葉をご存じの方も多いと思いますが、動線とは家の中で人がよく通る軌跡を指した言葉です。
たとえば、廊下や階段の事を動線部分とか動線スペースと呼んでいます。
旅館型間取りに部屋と部屋とを入り口で設けるとここにも動線がつくられてまわれる家になります。

家の中をもっと大きく回る
玄関から入ると、広がり家族空間、リビング+ダイニング+茶の間があります。
台所から洗面所、それからトイレを回って玄関に出られる部屋のつながりがあります。


敷地に余裕があれば理想の住まいは平屋と言われてます。 昔の日本の住宅は敷地に余裕があり殆ど平屋建てでした。 それは家の各部に行けるのに便利からです。 2階建てだと1階と2階が隔絶するからです。 ですが小さい家だと良いのですが、標準の大きさの家となると平屋が必ず良いとはいえません。 廊下が長くなり部屋相互のつながりが切れてしまい、部屋と部屋が遠くなるとやはり隔絶します。 住んで便利というのは日常的に生活している場所と部屋が出来るだけ近くつながり隣り合って居ることです。 リビングが日常生活の中心だったら、それに食堂や茶の間、座敷だの子供部屋だの、つながり隣り合うような間取りが可能でしょか? 中心の部屋が全部他の部屋で取り囲まれたら行灯部屋となり風が通らない日の入らない暗い部屋になります。 だから標準的な大きさの家は中廊下や片廊下回り廊下が出来てしまいます。 2階建てでも1階と隔絶させないで積極的につながりを持たせることが出来るのが吹抜けです。 吹抜けは2階の床を一部切り取り2階と1階の空間を縦に繋ぐことが出来ます。 リビングの上部の一部を吹抜けにすると、つながりあったり隣あったりさせたい部屋が2階にも取れる事になります。 建て売り住宅や住宅展示場の住宅にも吹抜けを取っているケースがありますが、玄関の上を吹抜けにした例が殆どです。 家を大きく見せようと言う魂胆が見え見えです。 冬などは寒いだけでです。 吹抜けをとるなら生活空間の一部に取るべきです。 吹抜けを挟んで2階に子供部屋があれば「1階からご飯ですよ」と上を向いて声をかければ 2階の窓から子供が顔をみせ、ばたばたと下りてくる、これこそが吹抜けの効用です。 1階と2階のコミニュケーションが吹抜けを通じて取れるのです。 子育て世代さんの家には大変有効です。 家族の気配が感じられる家になります。