諸費用の主な内訳は以下の通りです。 ■購入した物件を決めた時に必要な費用 ・申込証拠金 ・手付金 (いずれも、解約時の取り扱いについての事前確認は必須) ■申請や登記に必要な費用 ・建築確認申請料 ・税金(印紙税・登録免許税) ・登記のための調査費・交通費・手数料などの実費 ・司法書士や土地家屋調査士への報酬 ■現場での費用 ・近隣に挨拶する際の手土産代 ・地鎮祭・上棟式・竣工式費用 ・神主への謝礼 ■住宅ローンに関する費用 ・融資手数料または事務手数料 ・保証料(金利上乗せにより、保証料を不要とする場合がある) ・団体信用生命保険料(金利上乗せにより、保険料を不要とする場合がある) ・火災保険料(住宅ローンの申し込みに火災保険の加入を必須とする金融機関は多い) ■建て替えに関する費用 ・仮住まい費用(賃貸住宅なら、家賃の他、敷金・礼金・退去費用も発生) ・滅失登記費用 ・2回分の引っ越し費用 ・仮住まいに入らない荷物をトランクルームなどに預けるための費用 ■その他 ・給水申込金などの水道に関する負担金(自治体によっては不要) ・引っ越し費用 ・家具・家電などの購入(又は買い替え)費用 ・新築祝い(飲食費・宿泊費・交通費など) このように書き出してみると、諸費用って本当に多いですよね。 これらの中には、引っ越し費用などのように、 施工業者が『諸費用』として見積書に計上しない費用があります。 また、地鎮祭費用などのように、 業者によって見積書に計上するか判断が分かれる費用もあります。 なお、火災保険のように、住宅ローンに含んでも良い費用もあれば、 現金での支払いが必須な費用もあります。 いざという時に慌ずに済むよう、 支払時期や金額の目安について、業者に確認しておきましょう。
■客間(個室)のメリット
・来客に生活空間を見せずに対応できる
・宿泊時の寝室として利用できる
・家族が感染症に罹患した時、隔離しやすい
・リモートワークやオンライン塾などで個室が必要な時に便利
・夫婦の寝室を同室から別室に変更したい時、すぐに寝室を確保できる
・予定になかった親との同居が必要になっても慌てずに済む
■客間(個室)のデメリット
・部屋数が増える分、費用が増える
・ほかの部屋に使えるスペースが狭くなる
・本人の意思に関係なく、友人等の溜まり場になることがある
・距離を置きたい人が「宿泊できるから」と頻繁に訪れる(事例があるそうで…^^;)
■個室でなくても大丈夫
「家庭訪問やセールスなどは玄関で対応する」
「来客は少ない。招きたくない」
「部屋まで招くのは、両親や親せきなどの親しい方だけ」
「生活感を見せることに抵抗は無い」
などの場合、リビングなどの生活空間で対応できるようにしておけば、
個室を増やさなくて済む分、他のスペースを確保できます。
リビングの一角に畳スペースを設けたり、
来客時に可動式の間仕切りを使うようにするなど、
暮らし方に合う方法を探すのも楽しそうですね。
「食」の位置づけから広さを決める
食事に時間をかけ、家族の会話や団らんがおもに食卓という場合は、リビングよりもキッチン・ダイニングに面積を割きましょう。ダイニングに重きをおけば、大きなダイニングテーブルを置くこともできます。反対に椅子ではなく、床に座って食べるスタイルをとれば、リビングがダイニングを兼ねるかたちになります。
また、夫婦や親子で調理することが多い場合は、キッチンの作業スペースを広くとっておきます。アイランドキッチン(★1)にするのもよいでしょう。
他の家事も効率よく
また、キッチンの間取りは、調理のしやすさはもちろんですが、家事を効率よく行えることも重要なポイントです。ただダイニングにつながっていればよいだけではありません。調理のしやすさのほかに重要なポイントとなるのは、
①配膳や後片付けがラクな動線やつくりになっているか
②シンクや手元の汚れものなどが丸見えになることがないか
③キッチンでの作業と並行してほかの家事が行えるか
など。これらをイメージしながら間取りを考えるとよいでしょう。
たとえばキッチンを行き止まりにせず、廊下やほかのスペースに通り抜けできるようにしておくのも手です。一般的にキッチンの近くにあると便利なのは、洗面所、脱衣所、浴室、勝手口、サービスヤード、物干し場、玄関などです。これらとキッチンをつなぐだけで、家事の効率がぐんと上がります。
おもなキッチンとダイニングの間取りの例を図に示しましたので、参考にしてください。
★1 アイランドキッチン
キッチンセットの一部または全部を島型に独立させて配置したキッチンのこと(図参照)。複数の人が料理をつくるのに向いている。
家づくりの基本125参照