佐々木順建設の2代目社長の佐々木徹です。
適材適所
適材適所の語源はかって、大工さんが山に入って
木材を選び、山の南な生えていた木は建物の南面に使い
北の木は北面に使いと言う使い方をしました。
大工道具が一番変革を遂げたのは、室町時代の中期、
大鋸が登場した時代です。
鎌倉時代以前は大工さんが山に入り
木材を選んでいたようです。
木は育った環境に影響されるので、
地産地消その地域の山で取れたものを
使って建物を建てたようです。
山は風が一定方向から吹きます。
たとえば風が西から吹く山の場合、
太い枝の木は風の力で左に捩れます。
この場合、木は右に捩れを戻そうとする性質があり、
この木の癖を大工さんは読み、左に捩れを戻そうとする木と
右に捩れを戻そうとする木を組み合わせて
建物のゆがみをなくするよう木組みをしました。
こうした知恵が法隆寺などの神社、仏閣に生かされ
1300年以上たっても木造建築物は現存しています。
残念ながら木の捩れを一つ一つ考えながら木使いをしていく
と言うことは現在では難しくなりました。