変えられるつくりにする
どんなに将来を見据えた間取りを考えても、20年先、30年先のライフスタイルを読みきるのは難しいものです。
予想外のことも起こりうるため、将来のライフスタイルにあまりとらわれすぎると、
いつの時期にも使いづらい中途半端な間取りになってしまいますから、こだわりすぎるのも考えものです。
そこで、間取りや設備が生活に合わなくなったときに、いつでも見直すことができるように「変えられるつくり」にしておくとよいでしょう。
①耐力壁を外側に配置する
具体的にいえば、建物を支えるために構造上必要な「耐力壁」を、なるべく外側に配置します。
内部の間仕切り壁に構造を支える役割をもたせなければ、将来、間仕切り壁の位置を変えたり、
取り払ったりして部屋のつくりを変更しやすくなります。
耐力壁・柱・梁を規則正しく整理された骨組みにしておけば、間取りの自由度が広がり、将来の間取りの変更も容易になるわけです。
②水まわりを集中させる
また、浴室や洗面所などの水まわりを、下屋にまとめておくのもよいでしょう。
水まわりは配管や防水の問題があり、あとからでは位置を変更しづらいものです。
家の中心に配置されていると、それが制約となって間取り変更が簡単にできなくなるため、
主屋とは別にしておくことでリフォームがしやすくなります。
とくに水まわりは、危機の故障や老朽化、湿気による構造部材の痛みなどが起こりやすく、ほかよりも早くリフォームが必要になります。
水まわりが1カ所に集中していると、メンテナンス工事もしやすいというメリットもあります。
③子ども部屋は間仕切りで
小さな子どものいる家庭では、この先15年くらいまでのライフスタイルの変化は読めるはずです。
生活のすべてが親とともにある時期から、一人で過ごす場が必要となる時期、そして独り立ちに向けて準備をする時期。大きく3つの変化に分けられます。
このような子どもの成長に合わせて子ども部屋を変化させていくには、開放的な間取りでスタートし、変化に応じて建具や簡易間仕切りで対応するとよいでしょう。
間取り変更などの大がかりな改修工事をしなくてすみます。
家づくりの基本125参照
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