世界最古の木造建造物 法隆寺は建立されてから1370年経ちます。
木造の技術は中国から伝来したものですが・・・
本家本元の中国の最古の木造建造物は中国山西省の佛宮寺で620年です。
何故中国の建物に古い建物が残ってないのか?
戦乱の歴史を繰り返したから?
それもあるかも知れませんが
それは匠の技術の差ではないでしょうか?
法隆寺の建物は、創建当時の飛鳥の物もあれば、藤原時代、鎌倉時代、
室町時代、江戸時代、大正、昭和と修理を繰り返されています。
その時代時代の美に対する考え方や、建築物をどの様に考えていたか
分かるそうです。
法隆寺は飛鳥時代の匠達が知恵を出しきって造ったのです。
法隆寺と対照的な建造物は日光東照宮です。
法隆寺が装飾のない力強い美しさに較べて日光は構造よりも
装飾の美しさを選びました。
それゆえに法隆寺は1350年目に解体修理されました。
日光は350年くらいで解体修理を余儀なくされました。
法隆寺の昭和の解体大修理では、飛鳥時代の物も、藤原、室町の物も
解体修理をされましたが・・・
室町時代の物は650年しか?もたなかった。
飛鳥の創建当時のものに較べると半分しかもたなかったのです。
大工さんの技術は時代とともに退化しているのでしょうか?