戦前は貧乏子沢山という言葉にもある様に大家族でした。 私の親父もお袋も兄弟は7人くらいいたようです。 二人とも能美島の出身で裕福な家ではありませんでした。 戦前の家は余程裕福な家庭ではない限り 独立した子供部屋などありませんでした。 敗戦した戦後に西洋文化が流れてきて洋風の家が流行りそれに伴い 独立した洋室の子供部屋が作られる様になりました。 そして夫婦の寝室が6畳で子供の部屋も6畳?の様な 疑問な部屋の取り方をした住宅が沢山建てられました。 私は子供の部屋の広さは4,5畳で充分だと思います。 子供部屋の目的は勉強をして就寝する場所です。 学習机と椅子、ベッド、本箱、クローゼットなどの収納スペースが 取れれば4,5畳もあれば充分です。 子供部屋を6畳とか8畳?もとり、居心地を余りにも良くすれば 子供部屋に閉じこもりがちになります。 幼児期、児童期前半は子供の持ち物も片づける場でもあり 遊び場や寝る場であります。 勉強はその時期はリビング等の家族の目の届く所でさせる 習慣を身につけさせるべきでしょう。 自分で落ち着いて勉強する習慣がつけば、子供部屋で勉強させるように 子供部屋に生活の重心を移していかせば良いのです。 本当に子供の為を思えば子供部屋は質素な環境を与えるべきでしょう。 子供がふたりいるからと言って、はじめから独立した個室を 造るべきではありません。 最初は二人分をワンルームとしてプランすべきです。 子供の成長に合して収納やベッドで部屋を区分すればよいのです。 最初に可動式の収納家具を置く方法もあります。 いずれにしろ小さい頃は兄弟が一緒に寝たり遊んだり 勉強する方が兄弟の絆が深まります。 子供はいずれは家から離れて生活するようになります。 子供部屋は可変出来る空間にしておいた方が良いのです。 長寿命な家は家の丈夫さだけでなく間取りの可変性も 大きな要素になります。