業者選びをする時、『坪単価』を比べる人がいます。
金額を比べるのに手っ取り早い方法だと思うのでしょう。
実際に、先日訪れた住宅展示場でも、
「このモデルハウスの坪単価はどれくらいですか?」
と尋ねている男性がいました。
(私は人の観察をするために、イベント開催中の展示場に出かけることがあります。
イベント期間中は大勢のお客さんがいるので、営業攻撃を受けずに観察できます。
建築予定がないことを伝えると、どの営業マンも放っておいてくれますしね。)
ところで、新築経験がある人に尋ねたところ、
業者が宣伝していた坪単価と、実際の坪単価では、
10万円以上の開きがあったとか。
今回はハウスメーカーで建てた3人に聞いたのですが、3人とも同じ答えでした。
これは、彼らと業者の考え方が全く違うためです。
彼らは、建てるために必要な金額を坪数で割って計算しました。
基礎・電気・水道工事なども、もちろん含まれます。
でも業者の場合、ほとんどの関連工事を除外して計算していたのです。
また、『工事面積』『延べ床面積』という言葉を使い分けて、
わざと分かりにくい表現をしている場合もあります。
そんな業者に依頼すると、
「こんなはずじゃなかった。だまされた」
「ベランダもロフトも別料金?どうして?」
と不信感を抱いてしまいます。
逆に、このカラクリを知っていると坪単価に惑わされずに判断できるようになります。