住宅の工業化
◆住宅の工業化
元々、日本の住宅は地域密着産業でした。
地域には何人かの大工さんが居て、その地域に住むお客さんの家の
新築からリフォームなどで生活していました。
ところが、それでは住宅そのものが足りなくなり、質よりも量を
確保しなければならない時期がありました。
戦後のことです。
戦後、プレハブメーカーの出現によって住宅が工業化され、
住宅業界は熾烈な競争の時代になりました。
プレハブメーカーとは、今の大手メーカーのことですね。
その後、建築基準法や公庫の基準、品確法なども整備されて、
住宅の品質は少しずつ上がってきているようです。
ですが、日本には住宅の使い捨ての考えがまだまだあって、
中古住宅の流通が活発ではなかったり、プレハブ工法のリフォームのしにくさ
などから長寿命の家への関心が低いようです。
リフォームのしやすい在来工法や素材などを厳選して建てることや、
適切なメンテナンスをすること、
住み手の変化に応じてリフォームをすること、
などで長寿命の家は可能ではないでしょうか?
また、いくら建て物が頑強でも受け継ぐ人に、愛着が持てるような魅力のある住宅でなくては、住み継いではいけません。
長年経っても味が出てくるような、本物の素材を使った住宅で無くては、それが難しいように思います。
人工素材、石油加工品を使った住宅は経過年数での味わいは出て来ません。
新しいうちは良いのですが、年数が経てば経つほどに、張りぼての家はみすぼらしくなるものです。
年数がたてばたつほどに味わいが出てくるのは、無垢の木と自然素材を使用した住宅なのです。
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