第五の鉄則 「いろいろな工法メリット、デメリット」 日本の住宅の工法は、今は実にたくさん出回っています。 第二章でも少し触れましたが、ここで詳しく述べます。 ・昔ながらの在来軸組み住宅 ・日本から生まれた軽量鉄骨プレハブ住宅 ・北米からきたツーバイフォー住宅
・鉄筋コンクリート住宅
・鉄骨造住宅
・P C コンクリート住宅
実に様々な工法があり、それこそ選ぶのに一苦労します。
セールスマンに聞けば、自分の会社の工法がいかに優れてい
るかをパンフレットを開きながらとくとくと説明してくれる
でしょう。
しかし、どの工法の説明を聞いてもほとんど良いことしか
言わないから選ぶ方は非常に迷います。
その他数えていけばまだまだいくらでもあげられるでしょ うが、お客様にとって良い住まいとは、いくらハード的 に優れていても、それがそのまま良い住宅とはならな いというのが住まいづくりの難しい所です。住まいとは、 ハード・ソフト両方が機能してはじめてよい住まいと言える のです。このひとつひとつを、細かく説明すると、頭がこん がらがります。ですから、「安くて品質が良くてリ フォームが自由にできて長年のメンテナンスにもお金 がかからない」という視点で見ることにしましょう。 ・ 第二章でも言いましたが、大切なので繰り返します。 あなたの家族が、長年にわたって住み続けるには、 増改築や改装は必ず、するときが来ます。結婚や就職など、
家族の移動があるかも知れませんし、家族の年齢と
共に住まい方も変化します。
ここで将来のリフォームのしやすさから考えると「鉄筋
コンクリート」「P C コンクリート」などは、すべて難し
くなります。頑丈なのは良いのですが、建物自体が重いた
め、上に乗せる増築は不可、コンクリートの壁は基本的
には抜けません。
次に鉄骨造ですが、鉄骨と聞くと火事に強そうですが、軽
量鉄骨は肉厚が薄いため、わずか5 分で強度6 割も落ちて
しまい、曲がり始めます。また、この工法も増改築が自由に
できません。
ここまでくると、残ってるのは「木」を使った工法ですが、
木質プレハブ工法、ツーバイフォー工法は「木」といって
も、要するに主は合板パネルを釘で打つものですから、
無垢の木のように呼吸しませんし、木質プレハブ工法、
ツーバイフォー工法とも壁の面で地震や荷重に耐える工
法ですから、屋根を取って2 階を増築したり、部屋の
間仕切り壁を取って二つの部屋を一つに広げるような
改築もほとんど出来ません。
リフォームを自由にできる1 階部分の屋根を取って
増築したり、間仕切り壁や、柱を抜いて自由に部屋を
増築したりできるのは在来軸組み工法しかありません。
また、新築、建替えの時に本当にフリープランで、敷地に合 わせたオンリーワンの間取りに対応できるのは在来軸組み 工法、ツーバイフォー工法( 住宅メーカーのシリーズも のは駄目) 鉄筋コンクリート造、鉄骨造の4 つしかありませ ん。 ただ、静岡大学のマウス実験で、実証されたように、 住む環境で一番適しているのは、木の住まいです。 (静岡大学ではマウスの飼育状況を鉄、コンクリート、木 の箱で実験したデータを発表しています。興味のある方は無 料でお送り致します。ご連絡ください。) 特に日本の気候風土を考えた時、夏と冬との温度・湿度の 大きさ、特に夏の高温多湿でむれる気候条件においては、自 分自身で除湿・加湿ができる、無垢の木をふんだんに使っ た在来軸組み工法で太陽の光や、風の流れを考えた、 それぞれの土地に一番合った間取りを考えた住まいづ くりをするのが、ベストなのです。
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