自然の力をうまく利用した建築的な仕掛けや、
庭や生活習慣などの工夫で、
どんな風に夏の暑さを愉しんでいたのでしょうか?
・深い庇(ひさし)で、夏の日射を室内に入れない。
・縁側と障子は、気層となり温度と湿度コントロールができる。
・庭池には、気化熱により気温を下げる効果がある。
・植栽(落葉樹など)は、夏の陽射しを和らげる。
・風鈴音色で涼しさを演出することも忘れずに。
現代の夏は、日中の気温が体温を超えたり、
熱帯夜と呼ばれる日も30日を超えているそうです。
とてもじゃないけど以上のような工夫や仕掛けだけで
夏を過ごすことは現実的ではないですよね。
でも、工業製品や機械設備に頼らず、
省エネや断熱性能や工法と予算を考えて家づくりを始めると、
昔の家づくりや風習が参考になるのではないでしょうか?
それから、以前にも少しお話しましたが、
人工的にコントロールされた環境に住まうより、
季節の風物詩となるような風習や、
家の手入れなどを家族でしていくということで、
子ども達にとっても、季節や自然を感じるよい機会になれば良いですね。