津島修司
津島修司と聞いてああと分かる人はかなりの文学通の人です。
太宰治の本名です。
人間失格、斜陽、富岳百景、国語の教科書には私の時代は
「走れメロス」が載っていました。
青森の津軽の大地主の六男として生まれました。
今でも生家が「斜陽館」として保存されていて
観光の名所になっているようです。
私は高校生の頃太宰治にのめり込みました。
知る人ぞ知る書斎のデスク?で肩肘で物思いに耽る
太宰治の憂いを含んだポーズの写真に
憧れたものでした。
世の中の不幸を全て背負い込んだ様な
憂い溢れる眼差し
「う~んなんて僕は不幸なんだろう太宰治の気持ちよく分かる」
って当時思っていたのかどうか・・・・
筑摩書房が出した太宰治全集を買いました。
(筑摩書房って今でもあるのかしら?)
今紐解くと昭和42年の初版刷りです。
全12巻別巻1帯には
「20世紀日本文学の旗手太宰治の全作品を収める決定版全集」
とあります
私は昭和25年生まれですから
昭和42年と言えば17歳
「う~ん高校生の頃から太宰治に傾倒した記憶は有るのですが・・・」
高校生の頃にどうやって太宰の全集買ったのか?
良く金があったなあ~
家業の手伝いをさせられていたから
そのお金を貯めて買ったのか?
学校が休みの時に肉体労働で汗水たらしながらお金貯めて
「生まれて来て済みません」
と言う様な太宰治の本を買って読んでいた。
まさに屈折?した青春時代を過ごしていた私です。
そんな私も今では還暦も直ぐそこの58才
青春時代は遥か彼方に飛んで行きました。
10年前のブログです。古希も近くなりました。