投稿日:2019年10月31日
ダンヒルのライター
住風土研究会で一緒の仲間のYさんから聞いた話です。
現在60歳今年息子さんに社長の座を譲り悠々自適の生活です。
ゼネコンの現場監督から23歳の若さで仲間三人で営繕の会社を
起こされたそうです。
最初は主に日曜大工から浄化槽の清掃、建具の建てつけ直し
何でもやったそうです。
今から40年くらいまえの話、今みたいにリフォームのブーム
は有りません。
その頃の普請は一部のお金持ちの旦那衆が道楽で自分の家などを
普請するのが多かった様です。
旦那衆と知り合いになるために昼間肉体労働しながら
夜はネオン街を飲み歩き旦那衆と知り合いになろうと
飲み歩いたと言うから、事業を起こし大きくする人は
発想が違います。
タイトルのダンヒルはその当時の話。
あるとき大手建設会社の重役の家の浄化槽を清掃中
なけなしのお金をはたいて買ったダンヒルのライターを
上着の上ポケットに入れたまま清掃していて浄化槽の中に
落としたそうです。
汚物の中に手を突っ込んで探したけど見つからない。
しょげている所を奥さんに声をかけられ事情を話すと
部屋に招きいれダンヒル、カルチエ幾らでもあるライターの中から
同じライターを見つけ頂いて帰ったそうです。
それから時を経ること30数年去年その奥さんから
電話がありました。
久しぶりにそのお宅にお邪魔すると金メッキははげて変色した
ライターを渡されたそうです。
当時の記憶が走馬灯のように駆け巡り「奥さんこのライターはまさか」家を建て替えるのに浄化槽を撤去するのに業者さんが見つけ・・・
「これは昔旦那さんが落としたのではと」渡されたそうです。
「Yさん貴方は今では立派な社長さんになったけど、あの当時は一生懸命頑張って
たわねぇ~」と思いで話に花が咲いたそうです。
