
江戸時代末期の家、減築でよみがえり介護しやすい間取に 平屋古民家再生 牛田旭F様邸
「リフォームポイント」
江戸末期の旧家を快適な住まいとして甦らせました。
お母様が高齢で介護が必要とのことで、長男夫婦との同居、バリアフリーリフォームを希望されました。
浴室(介護用に改修)トイレ、洗面所、システムキッチンなどの水廻りもすべて一新しています。
2階の部屋を無くして吹き抜けにし、1階にリビングを設け居心地の良い空間に再生しました。
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施工風景
「吹き抜けで明るいリビング・キッチン」
2階にあった洋間7帖、廊下、物入れを減築して吹き抜けとし、光を1階のLDKに注がせました。
化粧で梁を見せたので1階リビングには天井がありません。電気の配線もわざと昔の碍子線をむき出しで現しました。
「天井を取り外し小屋組を蘇らせる」
2階天井を取り外し、築145年経った小屋組を蘇らせました。
天井を取り払うと、江戸時代の匠の見事な丸太の小屋組みが出てきました。
昔の伝統工法の木組みの美しさに感動します。
昔の柱は弁柄で真っ黒に塗ってあります。この柱の色を活かしながらナチュラルな色とのバランスをカラーコーディネイトしました。
小屋組の丸太には自然塗料の黒を塗りました。
何しろ145年も経っているので、木材はカラカラに乾燥しています。
自然塗料は浸透性の塗料なのでどんどん木材に染み込んでいき、通常の倍くらいの量が必要でした。
「お母様の部屋を中心にした間取り」
高齢で介護が必要なお母さんの部屋を中心にトイレ、洗面脱衣所、浴室を配置しました。
介護用の深い浴槽にし、いざという時のために、ボディシャワーも取り付けました。