自然素材で蘇る旧家リフォーム 平屋古民家再生リフォーム 本浦K様邸
「リフォームポイント」
木造伝統工法の35坪の平屋建て住宅です。
原爆にも耐えた旧家です。当社が地域に無料配布している新聞がきっかけで依頼していただきました。
昔ながらの味わいを残しながら快適さを追求しています。日本の家の良さが詰まった家です。
劣化したのものは昔ながらの方法で甦らせ、キッチンはIHを設置し古民家で快適に暮らせるように再生しまし
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施工風景
「昔ながらの味わいを残し使いやすさを追求した玄関」
以前は土間だった箇所に上り下りが容易になるように松の框付きの式台を設置。
昔の住宅は、大きな土間のある家が主流でした。
玄関のたたきには古民家の雰囲気にふさわしい御影石を張りました 。
国産の杉材を使用したオリジナルの下駄箱を造作しました。
腰壁には檜材を張り、木材の保護のため自然素材の柿渋で仕上げています。
床材は松の柾目板を使用しました。
大黒柱は今では貴重なケヤキの8寸角(240ミリ角)です。
「自然素材と職人技で蘇るLDK」
LDKには7寸(210ミリ)もあろうかと言う、厚鴨居が開口部全てに使われています。
建具はナラの無垢材で、鏡板付きの框戸にしました。
勿論、昔ながらの建具職人さんのオリジナル手造り建具です。
リフォーム前は竹こまいに土壁の漆喰塗り仕上げだったダイニングの壁は、珪藻土仕上げにしました。
普段は石膏ボードに下地処理をして、珪藻土を薄塗りするのですが、今回は下地が本物の土壁なのでそのまま塗りました。
左官さんは嬉しそうでした。
IHクッキングヒーターを採用したI型のシステムキッチンです。
古民家の雰囲気になじむブラウン系のカラーを選択しました。
タイルはイタリアの輸入タイルです。シンク前の壁以外は珪藻土を塗りました。
「残すもの、新しくしたものが調和した和室 」
天井の竿と廻り縁は残したまま、天井だけを杉の無垢板に張替えました。
赤味だけをそろえるわけにはいかないので赤白を張ってます。
今回の天井板には、塗料は塗りませんでした。昔ながらの手彫り欄間が見事でした。
床柱も米ぬかで磨いたせいか黒光りがしていました。