部屋を全部独立させて、廊下でそれをむすんでしまうと、旅館型間取りになります。
そこである部屋から別の部屋に行くには、部屋のドアを開けて廊下に出、
別の部屋のドアを開けて入る事になります。
もしそれが隣あった部屋なら、部屋と部屋の間の壁に出入り口をつければ、
いちいち廊下に出ないで部屋にすぐにいけるし、開けておけば部屋と部屋との生活が直結します。
どちらが便利かどちらがふれあいのある生活になるかは自明の理です。
動線という言葉をご存じの方も多いと思いますが、動線とは家の中で人がよく通る軌跡を指した言葉です。
たとえば、廊下や階段の事を動線部分とか動線スペースと呼んでいます。
旅館型間取りに部屋と部屋とを入り口で設けるとここにも動線がつくられてまわれる家になります。
家の中をもっと大きく回る
玄関から入ると、広がり家族空間、リビング+ダイニング+茶の間があります。
台所から洗面所、それからトイレを回って玄関に出られる部屋のつながりがあります。