私の父親は、大工から身を起こして建設会社を創業しました。 それ故、住宅の工法は伝統の在来軸組み工法でほとんど建てます。 新築・建替えだけでなく増改築やリフォームも当然ながら多く手掛けるわけです。 木造軸組み工法・大手住宅メーカーが建てた鉄骨プレハブ住宅・ツーバイフォー住宅・木質系プレハブ住宅・鉄骨造・鉄筋コンクリート造、 ほとんど全ての工法のリフォームを経験してきました。 そうしたお住まいをリフォームさせて頂く機会に、数十年経った後の建物の状態をつぶさに見てきました。 あなたの家族が長年にわたって快適に住み続けるためには増改築は避けられません。 結婚や就職など、家族の移動があるかもしれませんし、家族の年齢とともに住まい方そのものが変化するからです。 私が体験したリフォームの実例を少し紹介しましょう。 ご近所のある方から電話を頂き、 「リフォームしたいのですが、見に来てくれませんか」 その家は、洋風のモダンな外観の住宅でした。 奥様は二階の納戸の壁を抜いて隣の洋間と一室にして、広くしたいという要望でした。 しかし残念ながらその要望はかなえられませんでした。 何故かといえば、その住宅は有名メーカーのツーバイフォー工法の住宅だったからです。 建てられたメーカーに相談しても、なかなか対応が悪くて、すぐには来てくれず、見積りをしてもらったら、三〇〇万円かかるといわれて、ビックリ。 それでは地元の佐々木順建設にとういことになった次第でした。 私は、言いました。 「ツーバイフォー工法の住宅の壁を抜くというのは不可能ではありませんが、補強がとても困難なので逃げ腰になったのでしょう。 自由に壁を抜いたり屋根の上に二階を増築したりできるのは在来軸組み工法だけなのですよ。」 その時、奥様は怒りと失望の入り混じった表情で、 「建てる時、住宅メーカーの営業マンはそんな説明は一切してくれなかった。 誠実そうな人だったので、その人と住宅メーカーを信じて頼んだのに・・・。」 と言われました。 家づくり7つの鉄則をまとめて読みたい方は、下記からお申し込み下さい。 小冊子 家づくり7つの鉄則の申し込みはこちら