日本には日本の家造り
私の父親は能美島で生まれ高等小学校(今で言う中学校)を卒業後
能美島で大工の棟梁の弟子入りをしました。
20歳過ぎる頃は一人で家を請け負うて建てるようになりました。
昭和47年位までは日本の家は木と土と草と紙、
自然素材で造られました。
それがこの35年程の間に、ガタガタと崩れました。
家電製品や自動車などの工業製品の様に、
工場のプレハブ化による
住宅の大量生産が造られる様になりました。
全国で同じ家地域の気候風土を無視した、
どこで建てても同じ金太郎飴の様な家造り
プラスチックや塩化ビニール製品、
所謂地下資源石油製品を加工した
化学素材の家は、壊した時大量のゴミとなります。
現場ではプラモデルのように組み立てるだけですから
そこには大工の技量も棟梁の力量も要りません
その後には北米から輸入されたツーバイフォー住宅、
これも合板パネルを釘で打ちつけたもの
そしてそれらによる政府も推奨した高気密高断熱の家
全てを密封した魔法瓶の中の環境が
住む人の健康に良い筈はありません。
それにより発生したシックハウス症候群・・・・
社会問題になりシックハウス法が施行されると今まで高気密高断熱の
化学素材の家を大量生産していた住宅メーカーもこぞって
「住む人にも地球環境にも優しい健康住宅」のオンパレード
本物の健康住宅地域の気候風土に合った住宅とは
一体何なのかを?冷静に検証していく必要が有ります。