新居の間取りを考えるとき、親切な担当者ならきっと
「水回りは、できるだけまとめた方が良いですよ」
と助言することでしょう。
なぜなら、水回りをまとめることのメリットは、作業動線短縮や家事の負担軽減だけでは無いからです。
配管を短くすれば、その分だけ材料費を減らせます。
設置に必要な時間や人件費も減らせるので、給排水工事全体のコストを抑えることができます。
また、つなぎ目が減った分だけ漏水のリスクも減らせます。
配管の詰まりや漏水が発生しても、調査する場所が少ない分、点検や補修などの対応を素早く行えます。
ですから、水回りはできるだけ一か所にまとめた方が望ましいのです。
ところで、私が『できるだけ』と表現したのには理由があります。
その理由とは、『水回りの騒音への配慮がない配管はストレスの原因になる』というものです。
たとえば、トイレの隣が寝室だと、流水音が睡眠を妨げるかもしれません。
水回りをコンパクトにまとめるなら1階と2階のトイレは上下になるよう配置するのが理想的ですが、睡眠の邪魔になるようであれば、その配置は望ましくありませんよね。
注意するのはトイレだけではありません。
家族の就寝中に洗濯や入浴、料理をするのなら、寝室との位置に配慮したり、防音材で騒音を抑えるなどの対策も、将来の騒音ストレス予防に良さそうですね。
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