ある住宅新聞によれば、 日本の住宅の平均寿命は、30年、アメリカは、45年、イギリスは、75年だそうです。 日本は、今や世界一の長寿国ですが、住宅の平均寿命は何と最低だったのです。 欧米に住んだことのある人はご存知でしょうが、 アメリカでは、80年、90年の住宅は当たり前で、 また、中古住宅の買い替えは、ごく普通の事で、70年80年経っても、 手入れのよくされている住宅の資産価値は、十分認められているのです。 イギリスでも、石積みという工法のせいもありますが、100年以上の住宅もゴロゴロしています。 一方、日本の住宅は、築20年も経つと帳簿上の建物の資産価値は殆どなくなり、 価値があるのは、土地代だけということになります。 その土地の価格も年々下がっているのですから・・・。 それでは日本の住宅の技術が劣っているのかというと、そんなことはありません。 法隆寺、薬師寺東塔などは1,300年以上ももっているし、 広島でも、昔の武家屋敷、古い民家など100年以上の住宅はいくらでもあります。 戦後の住宅不足の時代に、とにもかくにも、大量の住宅供給が必要とされ、粗悪で劣悪で小さい家の大量生産、 また、在来工法でも、伝統工法を無視しての、新建材だらけのペラペラの木骨住宅の生産により、 日本の住宅寿命を早めてきたのです。 もっとも、かといって30年や40年で実際に耐用年数がなくなるなんてことはないのですが。 少なくとも70年80年経っても、ビクともしない家づくりをするには、 何にお金をかければ良いのでしょうか・・・。 それは、住宅の主要構造部に出来るだけ予算配分をすれば良いのです。 家づくり7つの鉄則をまとめて読みたい方は、下記からお申し込み下さい。 小冊子 家づくり7つの鉄則の申し込みはこちら