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家づくりコラム

日当たりのよい住まいにする
投稿日:2022年12月18日
敷地の日当たりを観察しよう

太陽光を取り入れ、明るい光環境で照明に頼らず暮らすことは、快適な住まいの条件です。

そのために、まずは季節をとおして敷地にどのような影が落ちるかを知っておきましょう。

可能であれば、1年で最も日照が得られにくい冬至(12月22日頃)の時期に家を建てる敷地に出向いて、日の出から日の入りまでの影の動きを、時間ごとに観察してみるとよいでしょう。

また、どの部屋に朝日を取り入れたいか、西日の暖かさが欲しいのはどの部屋かなども考えておきたいところです。

家の配置や具体的な間取りを決めるうえで、大きな手がかりとなります。

間接光を利用した間取り

直射日光が得られない部屋や場所でも、太陽が出ている限りは、その光で不自由なく暮らせる環境をつくりたいものです。

昼間から照明をつける生活は避けたいですよね。

そこで、太陽光を間接的に室内に取り入れて、反射・拡散をとおして室内を明るくする工夫をします。

このような間接光は、直射日光と比べて、まぶしさがなく、ほどよい明るさで、やわらかな光環境をつくってくれます。

北側の部屋でも、大きめの窓を高い位置に設ければ明るさは得られますし、部屋を仕切る壁や建具にガラスなどの光をとおす素材を使えば、奥まで光を届けることができます。

北側の部屋でも工夫次第で、明るい部屋づくりができるのです。

プランで変わる光環境

同じ敷地でもプラン次第で変わる例を図に示しました。

いずれも南側に大きな建物がある場合の例です。

図上では、朝日が期待できるのは広縁(★1)と子ども室だけ。夕方の日照が期待できる西側には水まわりが並び、十分に自然光を取り入れられません。

図下では、日照を得られる西側に各部屋を集中させて寄せています。

こうしたホームベースのようなかたちのプランにすることで、リビング以外のキッチンや和室にも光が入るようになっています。

このように建物の配置やかたち、間取りの工夫次第で、南側に建物があっても太陽光を室内に取り入れることができます。前項の風通しと考えあわせて、プランを練りましょう。

★1 広縁

幅の広い縁側のこと。日射から畳や障子・襖などを守る役割もある。

家づくりの基本125参照



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