ゾーニングはつながりで考える
敷地の形状や方位、周囲の状況を確認したら、建物、庭、駐車外まわりの外まわりのゾーニング(エリア分け)を行います。
車がある場合は駐車スペースから考えていくとよいでしょう。
道路に対する向きにもよりますが、一般的な乗用車の場合で約3m✕5m程度の広さが必要です。
駐車スペースとのつながりから玄関の位置や庭の配置を検討し、それらができたら家の中を考えていきます。
家の中のゾーニングでは、最初にリビングの配置を考えるとよいでしょう。
リビングは家族が長い時間を過ごす、家の中心的な空間です。
庭があるなら1階に、周囲が建て込んでいるなら陽当たりの良い2階におくのも、リビングを快適にするアイデアです。
では具体的にOさんの住まいを例にゾーニングを見てみましょう(図)。
車を2台所有し、庭をもちたいという希望があったO 家では、道路に面した南東の角に駐車スペースを確保しました。
玄関は駐車スペースからも近い場所に設け、南西部分は庭としました。
このように建物の配置は、外部の用件に導かれて決まっていきます。
家の中は、前述の通り、まずリビングの位置から考えます。
Oさんは庭とつながるリビングを希望したため、1階に配置することとしました。
隣接してダイニングとキッチンを設け、続いてキッチンからの利便性を考えて近くに食品庫を配置しました。
このように普段の生活を想像し、ひとつの場所から関連のある場所をつなげていくと、スムーズにゾーニングすることができます。
上下階のつながりに注意!
2階建て以上の場合、ゾーニングで注意したいのが上下階のつながりです。
各階ごとに間取りを分けて考えていると、「階段や吹き抜けの位置がずれていた」ということは、よくあります。
間取り図を描くときは平面でも、実際の空間は立体です。上階と下階が合致するように十分注意してください。
その他、トイレやお風呂などの水まわりも上下階の位置を気にしておきたい空間です。
音の影響や配管の取りまわしを考えて、下階や他の部屋の配置を考えましょう。
トイレやお風呂を上階に配置する場合には、直下に寝室を配置しないなど配慮が必要です。
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ゾーニングの実施例です。 子育て世代さんの家です。
総二階を基準に一階部分は下屋でまとめました。