「剛構造と柔構造」 日本では高さが30メートルを超える建物は建てる事が出来ない時代がありました。 この数字はたいした根拠はなく日本は地震国だから高く建てるのは危険で、 百尺を限度にしよう程度の曖昧さで決められた規定でした。 高い建物が横の揺れに弱いとする理由は、下での少しの変形が、 上では非常に大きくなるから危ないと言う構造原理からきていた様です。 それは建物を剛体としてつくるからで、柔体としてつくれば下での変形は中間で吸収されるので上での変形は大きくならない。 という構造理論が新しく誕生してから、瞬く間に町に高層ビルが林立するようになりました。 五重の塔が1300年もどんな地震にも耐えて残ったのは柔構造からだと言うのが柔構造の超高層ビルの出現の原点だった様です。 スカイツリーも五重の塔の木の心柱をヒントに鉄骨の心柱をつけているそうです。 西洋は石造、コンクリート造と剛構造です。 日本の木造は柔構造です。