建築物の耐震規準は、改正毎にだんだん厳しくなっています。

私は昭和47年に日大の建築を卒業してから、中堅のゼネコンの大阪支店に

7年間現場監督として勤務していました。

その頃の配筋の基準と現在では全然違います。

昭和56年に宮城沖地震を受けて耐震基準の改正があり、

平成12年に阪神大震災を受けてまた改正がありました。

大きな地震があり被害が甚大に出れば、構造基準が改正されています。

鉄筋コンクリート造だけではなくて、木造住宅も当然改正になってます。

昭和５６年を境に木造住宅の方は大きく変わりました。

56年以前の住宅は耐震等級１を満足していない住宅が大半と思われます。

現在の建築基準法では、耐震等級１を満足することが義務化されております。

耐震等級１を満足する様に壁量計算などをして、確認申請をだして

許可を受けて工事にかかるわけです。

弊社では「広島には広島の家づくりがある」と言うコンセプトの

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適材適所と言う言葉があります。

これはもともとは建築用語です。

昔神社仏閣や山持ちの人が家を建てる時に、東の山で出来た木は

建て物の東面に、西の山で育った木は西面にと言う様に

東西南北で木を使い分けたそうです。

地産地消でしたからね昔は殆どの物が・・・・

その地域の気候風土で育った木で造るのが一番良い筈ですが・・・・

残念ながら広島は余り良い木材はありません。

と言うより大きい製材所がないので赤松なぞは良い木があるのですが

大きい乾燥室を持つ製材所がない為に含水率の管理がずさんです。

柱材も私の知る限り含水率も管理された良い杉材、檜材がありません。

弊社は役物の杉材はやまぐち県、役物の檜材は岡山産を主に使用しています。

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大畠章宏国土交通大臣は４月５日、閣議後の記者会見で、

建材の買い占めや売り惜しみに対して、罰則規定もある「買い占め売り惜しみ

防止法」などの適用などで「断固たる措置をとる」との方針を表明した。

前記の様な記事を読みました。

この時期に日本国の一大事に、金儲けに走るなど情けなくなります。

ソフトバンクの孫社長をはじめ莫大な義捐金を贈る人が

沢山おられる中、この様な商社や販売店は公表をして

商売が出来なくなるようにして貰いたいものですね。

日本は2度の奇跡を起こした国だと世界から評価されている様です。

1度目の奇跡は、250年の鎖国を解き明治時代に驚くべき

速さで近代国家に生まれ代わった事。

2番目の奇跡は、戦後敗戦国となり、全国の都市は

ほとんど焼け野原になりました。

その苦難の中をわずか20年足らずで、世界で2番目の経済大国に

なった事です。

しかしこの2番目の奇跡には、今まで日本人が持っていた大事なものが

失われてしまいました。

親を大事にする、家族の絆、日本人としての誇り、愛国心、

物を大切にする、先生恩師を敬う・・・・・・

儒教の教えがいまだにあるお隣の国の韓国の方が

余程上記の様なものが若者にもあると聞きます。

足るを知ると言う言葉がありますが・・・・

お金もあればあるにこした事はありませんが・・・・

お金を沢山持つことは必ずしも幸せになれるとはいえないようです。

沢山お金を稼いだことがないので分かりませんが（笑い）

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自然素材の家は住み人に優しいと前回書きました。

人に優しい家は地球環境にも優しいのです。

現在住宅を解体する時に出る廃棄物が最終処分場の約4割を占めています。

また残念な事に、不法投棄の6割が建設廃棄物が占めていると

言われています。

今後所謂新建材が多用されているメーカーの住宅が

解体がされる今後は益々その量は増えてくる一方です。

土に還ると言われる木材も集成材や防腐や防蟻処理がされている木材は

廃棄の際に土壌汚染や大気汚染の原因になります。

それなのに大手の在来工法の家はすべて、防腐処理をされた土台を使い

集成材の柱や梁を使用しています。

それは何故でしょうか？

価格が安い、施工がしやすい、後でクレームが出ない。

あくまで企業側の都合なのです。

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私は昭和25年生まれです。

能美島の沖美町是永で生まれました。

私の親父、佐々木順助は能美島で大工の修行をして20歳の時に

親戚、の家を請け負って建てた自慢していました。

昭和の20年代までは日本の家は、「木と紙と土で出来ていました」

建材には自然素材だけが使われていました。

石の基礎の上に木で骨組をつくり、無垢の木の床を張り、

竹小まいを編んで土壁を塗り、茅で屋根を葺いていました。

土間には三和土、瓦、畳、障子などもすべて自然素材でした。

勿論、風雨やシロアリなどの対策は必要です。

土台には檜やクリ、浴室には檜やサワラなどを使っていました。

木のそれぞれの特性を見抜いて適材適所に使っていました。

また、塗料には柿渋やベンガラを塗るなど適切な手入れをして

木材の耐久性を高めていました。

温故知新と言う言葉があります。

良いものは先人の教えに習い、今でも使えるものは出来るだけ使い

住む人の体に優しい自然素材の家を造りましょう。

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いまメーカーの展示場に行って見てください。

猫も杓子も自然素材の家です。

住む人にも地球環境にも優しい自然素材の健康住宅です。

数年前まで化学物質だらけのシックハウスを大量生産していた

大手メーカーの変わり身の早さには唖然としてしまいます。

今や「エコ」　「自然素材」　「無添加」　「木の家」等の文字がメディを

賑やかせています。

「自然素材の家」は、ここ10年のうちに完全に、

市民権を獲得してしまいました。

それでは、何故こんなに自然素材が注目を集めているのでしょうか？

シックハウス問題、環境問題が後押しをしたのは、勿論ですが・・・

どうもそれだけではないようです。

弊社の建てた家の完成体験会で体験者が必ず言われる言葉があります。

「家に入った途端、木の香りがします」

「空気がメーカーの家とは全然違います」

「深呼吸をしたくなりますね。この家は・・・」

「なんだか非常に癒されます」

「この家は居心地がいいですね」

かって日本の家は木と草と土と紙で出来ていました。

まさに自然素材だけで造られた家です。

勿論木材は、すべて無垢材でした。

在来工法で日本で最大メーカーのＳ林業さんの家はすべて集成材です。

２０年も前に無垢材から集成材に切り替えてしまいました。

これは集成材が優れている理由からではでありません。

年間の完工棟数が８０００棟くらい有るので、良い無垢材が調達しにくいのと

それよりも無垢材は割れたり空いたり反ったりします。

棟数が多いだけにクレーマーの数が半端では有りません。

柱や梁に割れたから新しいものと取り替えてくれと言うクレームに

対応するのが、かなわんので集成材に替えたのです。

もともと林業をしていたのだから、総合的に集成材よりも無垢材の方が

断然優れているのは百も承知なのです。

昔バンドを組んでいた仲間が、Ｓ林業に勤務していたので

無垢材から集成材に切り替えた裏事情は良く知っています。

お客さんには「集成材の方が無垢材よりも強度もあるし割れたりしないから

余程性能が良い」と説明しています。

調湿効果や長年強度が保てる等は集成材には

望むべくもありません。

ようするにメーカーの都合で無垢材から集成材に切り替えただけです。

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住宅業界は今大変困っています。

合板類がまったく入りません。

弊社は無垢素材を使うのですが・・・・

まったく構造用合板は使う部分もあります。

壁量が足らない時と屋根の下地材には構造用合板を使います。

政府が出荷停止をしたのと震災の後に商社が買占めに

走った為のようです。

構造用合板、鉄鋼類などは商社が間に入って商売しています。

何故かアンカーボルト材も品切れの様です。

建材メーカーもこの際便乗値上げをするところもあります。

プロゴルフの石川遼選手みたいに、今期の獲得賞金は全額東北の

大震災に寄付をすると宣言する、人格のすぐれた人に較べて

大変恥ずかしい限りですね。

全世界の人から日本の国民性を褒めて貰ったのに・・・・・

この震災を利用して一儲けをたくらむなどは、言語道断の恥ずべき

行為と言えますね。

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デフレが長く続き専業主婦が広島も少なくなっています。

若い世代の人が土地購入から注文住宅を建てるには、

夫婦共働きは仕方ない事かも知れません。

そのためには家事動線の優れた家が絶対条件ですね。

また掃除が簡単でしやすい家も絶対条件ですね。

昔に較べて家族人数は少なくなっています。

部屋を増やせば、何処に誰が居るかわからない。

コミュニュケーションの悪い家になってしまいます。

部屋数が少なければ、それだけ家族の触れ合いが増して、会話も弾みます。

コミュニュケーションとは、触れ合いの事です。

この事は掃除のしやすい家につながります。

同じ坪数の家なら、部屋数が少なければ、部屋の広さは大きくなります。

部屋数の多い家は小間割の家になり、コミュニュケーションの取れない

掃除のしにくい家にもなります。

主婦に優しい家づくりは部屋の数は最小限にするのが極意です。

そうすれば家族の触れ合いが出来て家族の対話も弾む

広がり空間の家づくりが実現します。

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日本の住宅設計の重鎮吉田桂二先生は今年で多分80歳です。

しかしまだまだご健在で精力的に仕事をされています。

その中のひとつが木造建築学校での講義です。

弊社の設計の秋吉は今年の4月に匠コースを卒業しますが・・・・

3年間東京の飯田橋にある連合設計の事務所に2カ月に一度通いました。

後輩の岡村は今年も技コースに2回目の挑戦です。

4月からまた新たに東京に1年間通います。

毎年50~60人くらい全国から精鋭が集まりますが・・・

卒業証書を晴れて貰える人はいつも２割くらいの人です。

課題を出されてそれを添削されるのですが、

余程良いプランを考えないと、滅茶苦茶に採点されます。

自信をなくして途中で挫折する人も出てきます。

秋吉は2年目で晴れて卒業証書を貰いました。

それで免許皆伝？の人が匠のコースに上がれるわけです。

良い住まいの絶対条件は良い間取りであると言う事です。

風の通り日照、生活動線、主婦動線の良さもすべては間取り次第です。

また吉田先生は、「架構は間取りに優先する」という逆説的な

言い回しをされています。

すなわち間取りを考えながら柱の位置とか梁の配置などを

同時に計画しなければ丈夫な家は出来ないと言われます。

これから住まいづくりを考えておられる方は、下記を是非受けてみてください。

吉田イズムも盛り込んだ「住まい塾」です。

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子供の体はまだ完全に発育していません。

だから大人に較べると住環境の影響は較べならない程有ります。

体重当たりに呼吸する空気の量は、大人より子供は2倍

多く必要とする様です。

特に乳児の場合は大人の5倍近く必要とするそうです。

体に有害なものを分解する代謝機能も未発達です。

また床面に近いところで生活する子供は、新建材から発散されている

化学物質の影響を強く受けます。

ぜんそくやアレルギーのリスクを高めるフタル酸エチルヘキシルは、

大人では９５％が食べ物から摂取しているのに較べて、

乳幼児では５０％がハウスダストから摂取されています。

住まいの環境は大人もですが、それよりも子供は大きく

影響を受けます。

だから合板ビニールクロスの家はそこに住んでいる子供の健康を

害する事にもなりかねません。

住宅メーカーの作っている、名前だけの健康住宅に

騙されないようにしましょう。

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