今日は風水の話をします。
京都は日本屈指の風水都市と言われています。
昔遷都を計画している時に中国の風水の専門家を多数招いて
候補地を捜して白羽の矢が当たったのが京都だった。
2018年竣工 仁保の家
新和風のモノトーンの子育て世代さんの家
私が胆嚢炎で入院して引き渡しの時にギリギリ間に合いました。
完成写真をいつもは引き渡し前に撮るのですが
今回は撮れませんでした。
優しい木の住まいに掲載される事になりこの7月に撮りました。
大工さんの手作りの家具が大変評判でした。
今回はお客様のご希望で壁は漆喰のコテ波仕上げです。
両面組子の杉の框戸アウトセットの片引き戸です。
今日は風水の話をします。
京都は日本屈指の風水都市と言われています。
昔遷都を計画している時に中国の風水の専門家を多数招いて
候補地を捜して白羽の矢が当たったのが京都だった。
土地には東西南北それぞれに神様から守られているそうです。
東の神には清龍の神様
西には白虎の神様
南には朱雀の神様
北には玄武の神様
清龍は川→京都では鴨川がこれに当たる
白虎は大きな道→京都では山陽道山陰道
朱雀は池、大海→巨池
玄武→船岡山、鞍馬山
がこれにあたります。
玄武は加茂別雷神社、清龍は八坂神社、朱雀は城南宮、
白虎は松尾大社があります。
また全国の名だたる神社のある地は全て風水学からしても
最高の地にあるそうです。
またいやしろちにありマイナスイオンで溢れた土地にあるそうです。
昔は上棟の後にはお施主様が宴席を設けて賑やかに上棟の祝いを
する話は先回書きました。
上棟にまつわる昔の話は色々言い伝えがあるようです。
広島では上棟の時に棟に御幣と言う飾り物をします。
親父の時代からそうでした。
建前(上棟)の時には親父が御幣をいつも自分で加工してました。
金物屋さんに売ってあるのはバラバラです。
棟木に水引、扇子、紙、おかめの面などが
バラバラでセットになってます。
それに地鎮祭の時に宮司さんから頂いた
棟札と組み合せ作ります。
棟が上がる頃合いを見て建前を大工さんと一緒になって
手伝ってた親父が御幣をくみ上げるのです。
今日はそれに付けるおかめの面にまつわるお話です。
鎌倉時代に京都の千本釈迦堂の建築を当時の名工
大工の棟梁の高次が請負ました。
所が高次は寄進された4本の心柱の内の1本を
間違って短く切ってしまいました。
毎日思案にくれる高次を見かねた女房のおかめは
枡組みで組んだらどうかとアドバイスをしました。
妻のおかめのアドバイスで無事上棟式を迎えたのですが・・・
おかめはこれが世間に知れては名工の高次の名がすたると
上棟式の前に自害しました。
高次はおかめの冥福を祈るために上棟式の時に
御幣に妻のおかめのお面を手彫りで彫り
棟に飾ったそうです。
それ以来貞淑で才知あふれたおかめの面を京都の
上棟式では御幣に飾るようになった様です。